写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.09.01
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
八幡市にある石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)へ行きますと、発明王のトーマス・エジソンの記念碑があります。小学校の頃、ここの竹をフィラメントにして電灯を発明した話を聞いた時「1880年代にエジソンが、何で八幡宮の竹に目を付けたのか、ほかにも竹があるのに……」と、疑問を持ったものですが、今もって不思議な気がします。
その石清水八幡宮で9月15日、平安時代を忍ばせる古式床しい石清水祭が催されますが、賀茂祭(葵祭)、春日祭と共に三大勅祭(ちょくさい)の一つとして数えられている祭典で、平安の古式を今に伝える重要な文化財としても注目されています。
この行列は、その昔、平安時代に栄えた荘厳優美を象徴するようで、さながら千年の時を超えて、王朝絵巻を見ている感じになります。
祭典は未明の午前2時の神職参進から始まり、午前3時過ぎ、神幸(しんこう)の儀といって、3基の御鳳輦(ごほうれん=天皇が使用する乗物で十数人で担ぐ)に総勢500余名のお供が付き添って頓宮殿まで渡御(とぎょ)します。松明と提灯にうかびあがる深夜の御神幸です。
さらに午前4~6時、男山山麓の仮宮である頓宮(とんぐう)殿に渡御され、国家・国民の平和と繁栄とを願う儀式などが行われます。
放生行事は午前8時、安居橋(あんごばし)において雅楽の調べが流れる中、胡蝶(こちょう)の舞が奉納されます(この儀のみ撮影自由です)。
この後、頓宮前にて舞楽奉納や演武奉納があります。
行事を済ませて、夕刻午後6時、頓宮殿を発して、神幸の儀と同じくお供が付き添って山上の本殿に還えります。本殿到着が午後8時で祭りを終えます。
このように参道を行く行列は、未明か薄暮に近い時間帯となります。
なお、撮影については「祭祀厳守にため撮影は放生行事のみとさせていただきますので宜しくお願いいたします」とのコメントが出されていますので、留意ください。
さらに屋内や境内での見学を希望する場合は、奉賛(ほうさん=1口 5,000円以上、文化伝統継承のために……)を9月5日ぐらいまでに行いますと、「勅祭石清水祭」の案内が郵送されて、可能になります(但し、撮影は不可)。
ところで、石清水八幡宮の建物は、三代将軍徳川家光の造営によるもので、本殿、幣殿、舞殿などからなり、国の重要文化財で、本殿のみずがきや廻廊・幣殿は彩色をほどこした動植物のみごとな彫刻で飾られています。これらも撮っておきたい被写体です(撮影が可能か社務所で確認をとってください)。
また、八幡市にも歴史的な建造物が多数残っています。中でも通称、流れ橋と呼ばれ、木津川にかかる全長356mもの長い木橋(人道橋でバイク・自転車のみ通行可)は、周囲ののどかな風景とあいまって、残しておきたい日本の風景のひとつです。
写真・資料協力:石清水八幡宮、八幡市役所
[交通アクセス]
JR大阪駅→JR京橋駅→京阪電鉄京橋駅→八幡市駅→ケーブル
八幡市駅から徒歩20分
[問合せ]
石清水八幡宮 075-981-3001 FAX 075-981-9808
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