【琉球王朝の色鮮やかさが魅力】
沖縄県那覇市・首里城祭＆首里文化祭

ひと言に沖縄県といっても、南北約400km 、東西約1,000kmの海上に弧を描いて、連なる161もの島が含まれます。その中で、もっとも大きいのが沖縄本島で、南部に位置しているのが那覇市です。例年、10月下旬から11月初旬に「首里城祭」、「首里文化祭」がほぼ同時に行われ、9月末から行われていた「大琉球・まつり王国＝県下各地で開催」もフィナーレ迎えます。
今年は11月2～4日に「首里城祭」、3日に「首里文化祭」が催され、「大琉球・まつり王国」の締めとして1～4日に「第3回世界のウチナーンチュ大会」があります。沖縄は芸能の島ともいわれ、一年中、どこかで祭りが行われていますが、やはり秋に集中している感があります。
沖縄は、14世紀から16世紀にかけて「琉球王国」と呼ばれる独立国家を形成していたこともあって、当時は、中国や東南アジア諸国との活発な交易を通して、日本本土とは異なる独自の文化を持っていました。その名残が独特の音階の音楽やこうした祭での衣装、しきたりに、現れます。

＊首里城祭・「琉球王朝絵巻行列」

首里城公園を中心にして、優雅な琉球古典舞踊や組踊を期間中、毎日披露されます。メインイベントの「琉球王朝絵巻行列」は国王・王妃の琉球側ならびに、中国皇帝の使者「冊封使」の中国側行列、さらに伝統芸能行列を加えた一大行列となります。
いにしえのスタイルで、約1500名が練り歩く姿は、沖縄の文化と歴史を見る思いがします。
首里城公園内の下之御庭特設ステージプログラムと絵巻行列など予定
11月2日（金）
9：30～12：00 第3回世界のウチナーンチュ大会 沖縄伝統芸能祭
13：30～15：30 伝統芸能の宴
16：00～17：00 組踊の宴
11月3日（土）
9：30～15：30 伝統芸能の宴
16：00～17：00 組踊の宴
17：00～18：00 ウチナーンチュ大会交流祭
御万人（うまんちゅ）エイサー大演舞「時空の舞」
若者の情熱がたぎります。

11月4日（日）
9：30～15：30 伝統芸能の宴
15：00～17：30 琉球王朝絵巻行列（国際通り）
16：00～17：00 組踊の宴

＊首里文化祭

「古式行列」3日　13：00～15：00
琉球国王の行幸のひとつで、正月3日に首里の三か寺（円覚寺・天王寺・天界寺）参詣行列を再現したもの。行列は首里城正殿下之御庭から奉神門、瑞泉門、歓会門などを通り、池端三叉路から東へ進みます。
「祝賀パレード」 13：30～16：30
首里地域で獅子舞、弥勒、首里音頭での舞踏など2000名が参加。
「ストリートフェスタ」 17：00～20：00
首里龍潭通り万松院入口～芸大入口で演舞など。
「旗頭・獅子舞・演舞」 18：10～20：00
首里中学校庭 頭の部分に灯りが入り17旗の旗頭が集まり幻想的な演舞に
「仕掛け花火」 20：00～20：30
龍潭（首里城公園内の池）で那覇の夜を飾ります。
色彩色が豊かな行列と動きの激しい行事が入り交じりますので、撮影はその場、その場に合わせた設定が要求されます。特にシャッタースピードのコントロールがポイントといえそうです。
また、首里城公園には守礼門を始めとして、中国建築と日本様式の影響が見られる建物が数多くありますので、どこを強調して撮るかを考える必要がありそうです。
写真・資料提供：沖縄コンベンションビューロー・首里城公園管理センター・首里文化祭実行委員会
［交通アクセス］
那覇空港からバス（鉄路がないだけに路線バスが発達しています）
［問合せ］
那覇市観光課　　098-862-3276
那覇市観光協会 098-868-4887
首里城祭　　　　098-886-2020
首里文化祭　　　098-886-5547