写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.11.03
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
昔から「♪こんぴら ふねふね♪」と、唄われている香川県琴平町の金比羅宮は、象頭山 (ぞうずざん=琴平山)の中腹にあって、本宮へ行くには約800段の階段を昇らなければ なりません。その階段の両わきに、みやげもの屋さんが軒を連ね、こんぴら名物の石段駕篭屋さんの姿も見られます。本宮は、大社関棟造、檜皮葺の荘厳な社殿です。
祭神は古事記に登場する大物主神(おおものぬしのみこと=平和と静穏に作用する神ともいわれる)と崇徳天皇(すとくてんのう=坂出市に陵がある)で、特に海の守護神として有名ですが、農業殖産、医薬など、広範囲にご利益をもたらせてくれる神様だそうです。
その金比羅宮で、讃岐路に秋の訪れをつげる雅な祭、紅葉祭(もみざさい)が11月10日に催されます。一般的に紅葉祭といいますと「紅葉を愛でる・見物する」意味にとられますが、金比羅宮ならでは『美しい秋の訪れを神々に報告し、国の隆昌と世界中の人々の幸せを祈る祭典』となります。もちろん、象頭山の紅葉に合わせて行われますので「紅葉を愛でる」こともできます。但し、祭の日に紅葉真っ盛りというわけにはいきません。その年の気温に左右されます。例年、この紅葉祭を終えてからが撮り見ごろになるようです。
祭は、紅葉で飾られた神饌(神に供える飲食物・供物)と艶やかな巫女の行列が午前9時30分に行列崇敬講社本部を出発します。
行列は調度品を先頭に、巫女、讃岐風俗舞舞人、伶人、神職など40人が大門より本宮へ向けて進行します。本宮に到着すると、紅葉で飾られた神饌を大神様に供え、次いで、斎主祝詞奏上後、午前10時頃に、男舞(讃岐風俗舞)・女舞(八少女舞)が奏進されます。
行列や舞の祭典は、11時30分前後に終了します。
この珍しい祭典の撮影は、見物の邪魔にならない、行列の前を横切ったり進行を妨げない限り、自由に行って構わないとのことです。紅葉を背景にしての撮影はちょっと難しい感じですが、往古を忍ばせる建物をバックにすれば、雰囲気のある写真ができそうです。
また、10時頃は斜光を利用することができますが、11時を過ぎると太陽が天空に位置しますので、この光も計算に入れて撮影したいものです。
琴平町での撮影対象としては、金比羅宮の奥の院、現存する最古の歌舞伎劇場・金丸座、高燈篭(JR琴平駅と階段の登り口との中間にある、高さ日本一の燈篭=右の写真)の建造物に加え、階段途中のみやげもの屋さんも「森の石松」と名乗る店などもあって、風物詩的に撮りたい所です。また、駕篭屋さんも是非、抑えたい被写体でしょう。
なお、「讃岐へ行ったのだから、うどん作りに挑戦したい」人には『中野うどん学校』で勉強?すると、卒業証書がもらえます。
写真・資料提供:金比羅宮
[交通アクセス]
JR土讃本線琴平駅下車(瀬戸大橋線経由で岡山駅より直通特急で60分)徒歩20分
高松琴平電鉄琴電琴平駅(高松築港駅より60分)下車 徒歩15分
[問合せ]
金刀比羅宮社務所 0877-75-2121
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。