写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.11.17
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
長野県から岐阜県にかけての木曽路は、島崎藤村の名作「夜明け前」の冒頭にもあるように「木曽路はすべて山の中である」をそのまま、現代に伝えている中山道。
ここ長野県南木曽(なぎそ)町には、江戸時代にタイムスリップしたような町並みがあります。特に「妻籠(つまご)宿」は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、「日本の原景」ともいわれており、カメラマンを始めとして、多くの人達に愛されてきた景色です。
とはいえ、現在のように有名になる前は「ひからびた山村に過ぎなかった=妻籠を愛する会談」そうで、この南木曽の町並みを多くの人に「知ってもらいたい」「活気のある町にしたい」として、始まったのが毎年11月23日に催されている「文化文政風俗絵巻之行列」です。
全国各地に、大名行列や時代行列など派手な行列が多くありますが、この「文化文政風俗絵巻之行列」は、その名が示す通り、江戸時代文化文政(1804~1830年)の頃の風俗行列で、妻籠宿に似合う衣装が登場します。
妻籠の人たち約130名ほどによって、農民、武士(浪人姿)や駕籠かき、虚無僧、鳥追い女、花嫁行列など、江戸時代の中山道往来の風物が再現されます。
スケジュール・撮影ポイント
10時30分 南木曽町グランドを出発(出発地から妻籠宿に向かいますが、この途中の森閑とした山道が続きますので、ここが撮影ポイントのひとつになります。電柱などの邪魔のない場所を選んで撮影すると、江戸時代そのものの絵になります。宿の手前に木戸設置場所あります)
11時50分 妻籠宿本陣到着(この近辺では人が多く、伝統的建造物をバックにして撮れるのは運次第となりそうです)
12時~13時 伝統芸能披露・愉快な結婚式など
13時00分 大妻籠へ向けて出発(木戸設置場所あり)
14時00分 大妻籠着 バス移動
14時30分 宿場内を折り返して、旧小学校で終了
ところで、なぜ「文化文政」かといいますと、妻籠を中心にした宿場町(江戸から42番目)として発展してきた中で、この頃がとくに栄えていたからだそうです。
南木曽にはいろいろな資料館や古い建造物などが多数ありますので、見学されてはどうでしょう。
なお、町並みそのものを本格的に撮ろうとするなら、人の少ない平日がお勧めだそうです。
資料・写真提供:南木曽町商工観光課/妻籠を愛する会
[交通アクセス]
JR名古屋駅→特急1時間→南木曽
JR東京駅→塩尻駅特急2時間30分→塩尻から特急1時間→南木曽
[問合せ]
南木曽町商工観光課 0264-57-2001(代表)
(財)妻籠を愛する会 0264-57-3513
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