写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2001.12.01
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
12月の中旬になりますと、寒さのために外での撮影が億劫になりがちですが、冬には冬の景色がありますので、寒風に負けずにお出かけください。その寒さを和らげるためではないのですが、「熱い」祭をお届けします。
真壁町からは、万葉集にも詠まれた由緒ある筑波山をはじめ、加波(かば)山、足尾山の山々がきれいに見えます。その加波山神社で毎年、冬至の日(今年は12月22日)に、火の上を走り抜ける火渉祭が行われます。
この神事は、まず本堂で冬至祭が行われた後、神社の境内に薪を積み上げて、火焔が納まらないうちに、老若男女が素足で火を踏み渡り、年中の災厄を消滅し、長寿安全を祈願するお祭りです。昔の修験者の修行の様子を今に伝え、荒々しい神事ともいえます。
火渉りは、午後1時30分頃から始まります。
被写体として是非、納めたいのは、午後2時前後、火を清めるために修験者が刀を振りかぶって、火焔を切りながら火渉りする姿です。神社の人によりますと「カメラに向かってくる正面脇の位置がお勧め」と、語っておられます。また、全般的な撮影ポイントとしては、「火焔の動きに注意をはらい、恰好のよい火焔を狙うことだ」そうです。「迫力ある写真を期待しています」とのことでした。火渉りの終了は午後3時頃。
ところで、この真壁町は小京都ともいわれ、古くから城下町として栄え、町内には蔵や白壁など、歴史を忍ばせる古い建物が数多く残っています。文化資産も豊富で、冬景色の中にある三重の塔なども捨てがたい被写体です。
また、加波山には巨岩、奇岩が多くあって、これらも撮影対象として面白いでしょう。これらの石は、花崗岩で真壁石ともいわれ、灯籠などに利用されており、この関係で石屋さんの多い町です。ちなみに、日本の歴史に刻まれた「加波山事件(明治17年)」の舞台でもあります。
12月は空気が澄んでいますので、筑波山、足尾山、加波山の三山もきれいに撮れる時期ですから、遠景の山々を納めるチャンスでしょう。筑波山の頂上からは関東平野が一望できます。
写真・資料提供:真壁町役場企画課、真壁町商工会
[交通アクセス]
JRなどの主要駅から離れていますので、自動車が有利です。
JR宇都宮線 小山駅で水戸線乗り換え
JR水戸線 下館駅下車 真壁行き関東鉄道バス30分
JR水戸線 岩瀬駅下車 真壁行き関東鉄道バス20分
自動車
常磐高速道土浦北インターより国道125号線、県道つくば益子線経由40分
筑波山頂上へは、ユースホステル跡地まで車で行き、そこから徒歩1時間弱
[問合せ]
真壁町商工課 0296-55-1111
真壁町商工会 0296-55-4111
加波山神社 0296-55-1012
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。