写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.01.26
降雨量の多さでは日本屈指の地域に位置する尾鷲市は、平安時代の遠い昔から、熊野信仰が盛んなところで、その代表的な神社が尾鷲神社です。また尾鷲には、風光明媚な海岸線があって、佐波留島と桃頭島(両島とも吉野熊野国立公園の特別保護地区に指定)は見逃せない被写体です。さらに山側の八鬼山、馬越峠には熊野古道の美しい石畳と森閑とした山中、土井竹林などもあり、その奥には、大台ケ原がひかえています。山、海の大自然と歴史を感じさせる建造物など、撮影に是非、出掛けてみたい場所です。
静かな尾鷲周辺が、2月1~5日の5日間は、ヤーヤ祭がその静けさを破ります。夜、神社や町の通りで白装束の男たちが「チョウサじゃ」のかけ声とともに、20の各町から約600人がケンカのように激しくぶつかりあい、往時の迫力と熱気を今に伝えています。以前はフンドシ1枚の裸だったそうですが、時代とともに白装束を身にまとうようになったとのことです。
もっとも、垢離(こり)掻きと呼ばれる清めの儀式では素っ裸(フンドシもつけていません)で海に飛び込み、身を清めます。この素っ裸の勇ましい男性を見ようと、若い女性も含め、多くの人達が前を争って港魚市場に詰めかけます。
ちなみにヤーヤの語源は、「やあやあ我こそは・・・」という武士の立合いの名乗りから由来しているといわれています。
鎌倉時代からの弓射の神事、江戸時代に大名行列が加わり、正月行事というので、神楽や薙刀振りの悪魔祓いなどもあります。最終日は大名行列と地元民謡尾鷲節の道中手踊りがフィナーレを飾ります。
この祭の特徴は、とかく神事というと、女性が参加できないしきたりが多くありますが、祭礼の中に「神の飯持」や「甘酒持」があって、女児を参加させて、古くから女性を交えて行われています。
2月1日 午前 0:00 扉開きの神事(尾鷲神社)
午後 7:00 在周り
2日 午後 7:30 ヤーヤー練り(各町) 終了後 垢離掻き(尾鷲港魚市場)
3日 午後 7:30 ヤーヤー練り(各町) 終了後 垢離掻き(尾鷲港魚市場)
4日 午後 7:30 ヤーヤー練り(各町) 終了後 垢離掻き(尾鷲港魚市場)
5日 午後 0:30 例大祭、道中手踊り(市内旧国道)
午後 6:00 垢離掻き
午後 7:00 大弓奉納
午後 8:40 お獅子の出御
午後 8:50 祷渡しの儀式
午後10:00 祷送り
なお、2月2日には尾鷲魚市場でイタダキ市(午前9時~午後1時)があって賑わいます。
ヤーヤー練りは夜間が中心ですから、撮影にはストロボが必需品となります。荒っぽい祭りですからそれに巻き込まれないようにも注意してください。
尾鷲神社のもうひとつの名物が、樹齢約1200年(推定)の大楠です。周囲約10mと9mの2本のくすの木で、寄り添うように立っていることから、「夫婦楠」ともいわれ、夫婦和合、縁結び、子授、延命長寿の神様として住民に慕われています。
また、三木崎園地では、ヤブツバキが咲き乱れており、冬の名物になっていますので、これも絶好の被写体です。
資料・写真提供:尾鷲市役所新産業創造課
[交通アクセス]
JR紀勢本線 尾鷲駅下車
尾鷲神社へは尾鷲駅下車徒歩15分
[問合せ]
尾鷲市新産業創造課 05972-3-8261
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