写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.03.09
ここ能登の冬は、どんよりとした日々が続きますが、さすがに3月も中旬を過ぎますと、晴れ間が多くなってきます。そうした中の3月18~23日、羽咋市にある気多(けた)大社の平国祭(へいこくさい=クニムケ祭)、別名、おいで祭が催されます。地元では「寒さは気多のおいでまで」といわれており、春を告げる行事になっています。
その昔、大国主神が北陸路、能登路の邪神や兇賊を苦労して征服開拓した、神跡を偲ぶ祭です。この故事にもとづき、能登路、約300kmを6日間かけて巡行します。
宮司や神職らは正装、直垂(ひたたれ)、加與長(かよちょう)で乗馬し、徒歩の人達は白い装束で、背に御幣を立てた神馬を先頭に、錦旗、太鼓、神輿など総勢50余名が道行きします。
道すじは、行きが東往来(国道159号線)、帰り西往来(県道七尾羽咋線)で、羽咋市から七尾市までの往復、2市2郡を105の神社とご招待といわれる家々 101軒を巡り、途中、弓を射ったりの祭典を執行します。各地区の沿道で盛んな出迎えがあります。
撮影は巡行や執行の妨げにならない限り「自由にどうぞ」とのことです。のどかな、春の柔らかい日差しの能登路を行くこの行列は、見逃せない被写体といえますが、行程では車で移動する時がありますので、背景のよい所で待って撮影するのは、なかなか難しいそうです。
大社の人によりますと、道路事情で行進や、正規の行列がなかなか取れないため、行列を確実に撮影したいのであれば、毎日のスタート時と宿泊所に到着する寸前がよい、とのことです。
ちなみに、この祭を大社では、平国祭、クニムケ祭と称し、一般の人達は親しみを込めて、おいで祭と呼んでいます。この「おいで」については、定かではありませんが、気多大社の神職によりますと、地元の住民達が、巡行する神様に対し「ようこそ、おいでくださいました」あるいは「ぜひ、当家においでくださいまし」などから、いつしか「おいで」が定着したようだ、と語っていました。
また、気多大社は、能登一の宮と呼ばれ、縁結びの神様として有名ですが、万葉の歌人大伴家持もここで、海の朝凪を詠んでいる通り、海に面した神門や本殿など撮り応え十分です。
ところで、羽咋市には五重の塔を持つ加賀藩ゆかりの妙成寺(みょうじょうじ)、国の重要文化財が豊富な豊財院などがあるほか、見事な石庭を思わせる景観の長手島や全国でも珍しい天然の砂浜ドライブコース・千里(ちり)浜なぎさドライブウエイがあり、ここからの夕陽が抜群です。
また、コスモアイル羽咋は本物の宇宙開発機器やUFO関連資料、SETI(地球外知的生命体探査)をしている研究者の解説コーナーもあって、UFOマニアの方は是非、訪問したいところです。
写真・資料提供:羽咋市役所 気多大社
[交通アクセス]
JR金沢駅→七尾線→羽咋駅まで各駅で40~50分
気多大社は羽咋駅から車で10分
[問合せ]
羽咋市役所 0767-22-1111
気多大社 0767-22-0602
おいで祭の詳細なコース・時間は下記のアドレスで判ります。
http://www.nsknet.or.jp/keta/maturi.htm
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。