写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.05.04
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
5月中旬にもなりますと、水がぬるみ、川遊びも楽しいものですが、神輿や山車が川に入って勇壮に暴れ回る光景はいかがでしょう。そうした光景を見られるのが、ここ福岡県田川市で、毎年5月の第3土曜、日曜日(本年は18、19日)に県指定無形民俗文化財「川渡り神幸祭(じんこうさい)」が挙行され、きらびやかな神輿とバレンと呼ばれる山笠(山車)が勇壮に2時間近く、川面を飾ります。
かつての田川市は、明治22年に炭鉱が開発され、一時期、人口も10万人を超えて筑豊で最大の都市になったこともありましたが、昭和40年の田川鉱から始まって、閉山が相次ぎ、今は現存する炭鉱はありません。しかし、400年以上前からの川渡り神幸祭は盛大にその歴史が引き継がれています。
この川渡り神幸祭は室町時代の頃、氏神である風治(ふうじ)八幡宮に疫病が治まるよう祈願したところその疫病が終息し、お礼に山笠を立て奉仕したのが始まりと伝えられています。また、当時は「京を信奉」していた周防・長門(現山口県)の大内氏が、田川近辺を支配していたことから、この祭は京都の祇園の流れをくんでいるとも言われています。
5月18日
13:30 神社境内で子供による獅子舞奉納。
14:00 風治八幡宮前の大通りに山笠集合。
幟・バレンを建てる各山笠の見どころです。
14:30 風治八幡宮より神輿が出御。
大通り、駅前で各山笠が激しく動き回ります。
16:00 神輿を先頭に山笠が彦山川に入ります(祭のメイン)。
色とりどりのバレンを50~60人が引く山笠は、高さ13メートル、重さ2~3トンあって、川のなかでの揉み合いは、腰まで水につかり、水しぶきを上げてダイナミックに動き回ります。笛の音に合わせて山笠を前後に傾けながら、川幅、約40メートルを2時間ほどかけて渡りきります。山笠に乗っている人は勇気がいりそうです。
撮影では、斜光となりますので、この光を上手に使いたいところです。レンズはやはり望遠が有利です。
19日
13:30 神輿出御。前日の逆コースをとります。
14:30 神輿、山笠が川を渡って戻る「お上り」となります。
また、お旅所の武徳殿跡地広場の特設舞台では18日の夕刻から19日かけて「まつりIN田川」が開幕し、太鼓の演奏、創作炭坑節の踊りなどがあります。
田川伊田駅にはJR日田彦山線、平成筑豊鉄道伊田線、平成筑豊鉄道田川線が乗り入れており、この駅の近辺には、運搬に使われたSLや炭坑の2本の煙突などがある石炭記念公園や風治八幡宮などがあります。
[交通アクセス]
JR小倉駅から日田彦山線で田川伊田駅まで約1時間
彦山川河川敷は田川伊田駅から徒歩3分前後です。
[問合せ]
田川市商工観光課 0947-44-2000
風治八幡神社 0947-42-1135
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