写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002. 05.25
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
最近のお祭は、昔からの指定された日ではなく、土・日曜日にかけて行われるケースが増えましたが、由緒正しく、伝統を重んじる行事はやはり、曜日に関係なく催されています。
その典型的な祭として6月5日に開催される、名古屋市熱田区の「熱田まつり」が挙げられます。熱田神宮の例祭で「尚武祭(しょうぶさい)」とも称され、国の平安を祈念する神宮行事の中でも重要かつ荘厳な祭典です。とはいいましても、地元では神宮を「熱田さん」と呼び、この祭には親しみを込めて30万人弱が訪れます。
例祭は
午前9時 例祭 (れいさい) 大祭
午前10時30分 献茶祭 (けんちゃさい)
午後2時 献花式 (けんかしき)
午後3時 南新宮社祭 (みなみしんぐうしゃさい) 特殊神事
の順で催されます。撮影は係員の指示に従ってください。
撮影のメインターゲットは、夕刻からの「献灯まきわら」と神宮公園の打上花火になるでしょう。
夕闇迫る午後7時過ぎになりますと、提灯に灯が入り、半円形の「まきわら」が浮かび上がります。鳥居も灯火によってイルミネーションのように花を添えます。
この献灯まきわらは、以前は堀川に舟を浮かべていましたが、現在は、西門と東門の駐車場で、5基が幽玄な世界をかもしだしてくれます。花火は、神宮から少し離れた神宮公園で行われます。
また、神宮近隣の町内から子供獅子の奉納があるほか、熱田神楽保存会による、古式ゆかしい熱田神楽が午後5時過ぎから9時まで奉納されます。笛の音・太鼓が神宮の杜の中に響く中、美しく、かわいい巫女が舞を披露してくれます。
地元では、毎年この祭りから浴衣を着るならわしがあって、夏を告げる祭でもあり、夏姿が撮れる祭となります。
ところで、熱田神宮は約20万平方米の境内を持ち、青々とした森があって、名古屋市民のオアシスとなっていますが、三種の神器の一つ草薙剣(くさなぎのつるぎ)が御神体で、由緒ある大宮です。
境内には、本宮と別宮の他に8つの摂社(せっしゃ=本社に付属し、祭神と縁故の深い神を祀った神社)と18の末社があるほか、樹齢約1000年のクスノキや能楽殿など貴重な国民的財産が多々あります。さらに、織田信長が桶狭間合戦勝利のお礼として寄進した日本三大土塀のひとつ信長塀もあります(ちなみに、日本三大土塀は、兵庫西宮神社の大練塀、京都三十三間堂の太閤塀) 。熱田神宮をもっと知りたい方は神宮宝物館があります。
熱田神宮公園には、日本武尊命と宮簣媛命のロマンを今に伝える前方後円墳型古墳があります。
一方、熱田区は熱田神宮の門前町として栄え、東海道の宿場町で、昔はここから三重県桑名に渡る「七里の渡し」の船場があり、現在も時を告げる鐘が鳴らされています。
資料提供:熱田神宮
神楽写真提供:熱田神楽保存会
[交通アクセス]
JR名古屋駅から 名鉄→名鉄神宮前駅下車、徒歩3分で熱田神宮着
JR東海道本線「熱田駅」下車 徒歩8分
市営地下鉄名城線「神宮西駅」「伝馬町駅」下車 徒歩7分
[問合せ]
熱田神宮 052-671-4151
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