写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.07.20
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
日本の祭が外国の切手に登場するケースは、ほとんど聞いたことがありませんが、愛知県南知多町で開催される(今年は7月27~28日)豊浜鯛まつりが、カタール国で発行された切手に登場したことがあります。
この鯛まつりは、明治時代に、祭礼に興をそえる意味で「ハツカネズミ」の張りぼてを作ったのが始まりとされています。その後、魚類となり大正初期に鯛がお目見えし、現在に至っています。
その鯛は全長10~18メートル、高さ5メートルにもおよぶものもあって、南知多町の各地区で製作された5匹が町中を練り歩いたり、海へ飛び込んだりで、そのユニークさから、全国的にも奇祭として名を馳せています。
豊漁と安全を祈願して行われるだけあって、1匹に海の男たち80~100人が「オイナー」の掛け声で威勢よくかつぎ回ります。
この祭の撮りどころは、鯛がズラリと結集した時、激突する場面、ユッサユッサと町を練り歩く時、そして海中遊泳と、4シーンが挙げられます。いずれも魅力的な被写体になります。このシーンから、鯛の大きさを強調するのに便利なワイドレンズ、遊泳では望遠レンズが必要になります。
撮影の注意点として、迫力を出すために近づいて撮りたいところですが、尾っぽで撥ね飛ばされたり、大勢で担いでいることから急に鯛がよろめいたりしますので、夢中になって接近しないようにしてください。
鯛は5地区で製作されますが、中州と呼ばれる地区はメイン会場から遠いために、独自(28日のみ)に催されます。中州神社前での「練まわし」は撮りたいところです。
4匹集結は27日10:50 津島神社、12:00 御仮屋。28日12:50 津島神社、14:00 御仮屋となります。そのほかの時間は、4地区で各町を練り歩きます。
また遊泳は、東部地区が両日とも 08:05~08:30、中州地区の28日15:00~15:50と確定しています。それぞれに独自の趣向があって「須佐の港は 遠浅なれど わしとあなたは 深い仲」などのお囃子もあります。
27日夕刻から花火大会があるほか、夜店も出て夏祭の雰囲気を漂わせてくれ、新鮮な魚や珍味の販売もあります。
祭のメイン会場は、豊浜漁港の魚ひろばと中洲漁港付近になります。
ところで、南知多町は、愛知県の知多半島最南端に位置し、三河湾国定公園、と南知多県立自然公園に指定され、半島の沖合いには篠島・日間賀島などの島々が浮かび、三方が海で三河湾、伊勢湾に面した風光明媚な所です。また、知多半島の先端は「うばめがし」(天然記念物)トンネル(右写真)の全長800mの遊歩道が「恋のロマンスロード」と呼ばれ、展望台からは、すばらしい眺めが広がります。
海水浴場、安全な釣り場もありますので、海水浴を兼ねて、奇祭を撮影されてはいかがでしょう。
写真・資料提供:南知多町観光協会
[交通アクセス]
名古屋駅→名鉄河和線「河和」駅→バス→「豊浜」下車
師崎から伊羅胡・鳥羽へのフェリーもあり
[問合せ]
南知多町商工観光課 0569-65-0711
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