写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
2002.08.17
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
火山はひと度、噴火しますと大きな被害をもたらします。その一方で、火山のエネルギーによって温泉を与えてくれ、荒々しい景観、時には美しい湖をも形成します。噴煙をあげる山には、その土地の人でしか持つことのできない、出来事や思慮があるといいいます。
その火山を抜きにして、歴史を綴ることができない町のひとつに、有珠山・昭和新山、洞爺湖に囲まれた北海道壮瞥(そうべつ)町が挙げられます。
有珠山の爆発はまだ耳新しいところですが、昭和18年12月の群発地震に始まって、翌19年6月には畑から噴煙がのぼり、むくむくと土地が盛り上がってできた407mの昭和新山。今もって、荒々しい岩肌をむき出しにした景観は、訪れる人を魅了してくれます。学術的にも大変貴重な山として、国の特別天然記念物に指定されています。
その昭和新山で毎年、昭和新山まつりが行われています。今年は8月24~25日で、連夜に火山の爆発を思わせる花火大会があります。夏の北海道観光を代表する一大イベントです。
花火大会といいますと、一般的には川、海、湖など水辺がほとんどですが、昭和新山の「噴火の再現」をうたっていますから、ここは頂上近い山の中腹に花火が仕掛けられています。午後8時過ぎから約2000発の花火が打ち上げられ、辺りは大音響に包まれて、本当に噴火しているように見えます。打上げ花火が時として、ほぼ頭上で花火がドーンと開きますので迫力満点です。
このように一般的な花火大会とは、趣きが違いますが、花火の撮影は基本的には一般の方法と同じで、三脚、ストッパー付シャッターレリーズなどは必需品です。ただ、頭上に上がる場合は、迫力はあっても絵にはなりにくい面があります。2日間、催されますので、余裕のある方は研究して傑作に挑戦されてはいかがでしょう。
なお、注意点として、山に近い場所ですと、上ばかり見上げてますので、首が疲れること、この上ありませんので、念のため。
ところで、昼間は緑に囲まれた洞爺湖湖近辺を巡ってはいかがでしょう。周囲約40kmの湖は北海道でも有数の美しさを誇り、特に壮瞥公園からは、洞爺湖、昭和新山・有珠山・羊蹄山が望め、景色としては絶好の被写体に恵まれています。
義経も訪れたという伝説の残るキムンドの滝、また洞爺湖の唯一の流出口で湖畔のすぐそばにある壮瞥滝は落差18m。いずれも森閑とした中にあって、魅力ある被写体です。
さらに昭和新山を中心とした雄大な景観を望むなら、有珠山の頂上からがお薦めです。昭和新山山麓から有珠山の山頂近くまで、ロープウェイがあって、容易に行けます。
火まつりへ車で行く場合は、午前中に入った方が無難です。駐車場が満杯になりますと、洞爺湖公園線に交通規制が引かれ、入ることができなくなります。
[交通アクセス]
JR札幌・千歳駅方面からJR伊達紋別駅→バス→壮瞥
JR札幌・千歳駅方面からJR洞爺駅→バス→壮瞥
[問合せ]
壮瞥町観光協会 0142-73-2662
壮瞥町役場経済課 0142-66-2121
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。