写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.09.07
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
大王町は志摩半島のほぼ突端にあって、雄大な太平洋と波静かな英虞湾に囲まれ、美しい自然環境の中に、白亜の大王埼灯台や石垣、石畳の坂道、ともやまの夕景などに写欲をくすぐられます。
こうした情緒豊かな景色によって、絵を愛する人たちの創作意欲をかきたてることから、昔から絵かきの町として広く知られ、「絵かきの町」を宣言しています。
静かなこの町も、毎年9月の申の日(今年は9月13日)は、民話のダンダラボッチにまつわる、わらじ祭で賑わいます。長さ3メートル、幅1.2 メートルの巨大なワラジを造り、波切神社でわらじ曳き行事を行ったあと、地元の若者が浜まで運び、豊漁と平穏無事を願って海へ流します。この奇祭は県の無形文化財にも指定されています。
ダンダラボッチとは、大王島に住んでいた大入道のことで、漁師の獲った魚を盗んだり、家々を荒らす迷惑な存在であったようです。この大入道に恐怖感をいだかせて、追い出そうと、村には大入道より「大きな巨人がいる」ことをアッピールするために、大ワラジを造り見せたところ、思惑どおり退散した民話にもとづいた祭です。正式名称は葦夜権現祭(いやごんげんさい)といいます。
祭当日は、午前8時30分の小学生による鼓笛隊パレードからスタートします。
9~10時に宝船、神輿(みこし)、踊り子道中などが出発します。
*宝船
7名ほどの子供が宝船に乗り出発。
*踊り子道中
宝船に合わせ踊り子道中が出発。
*神輿
一般とは違い、魚を神輿にしています。
青年部の派手な衣装の鯛のチーム。鰹の御神輿は地元中学生のチーム。
神輿を担いだ後に漁港に飛び込みます。これが結構、よい被写体になります。
*わらじ引き神事
13時頃、宮山(みやさん)に向け、大わらじが上って行きます(もっともカメラマンが多く集まります)。神社では、子女が万葉時代の衣装を身にまとい、浦安の舞を奉納。宝船の子供たちが、わらじ引き神事を奉納。
*わらじ流し神事
わらじ引き神事のあと、須場の浜に向かいます。石段を降りてくる風景はシャッターチャンス。7人の女性により、神様に感謝する歌が唄われ、祈りを込めてわらじを沖に流します。
夜は花火大会が催されます。
なお、主催者からカメラマンの方にお願いとして、「境内は狭いため祭りの進行を妨げない、祭りの雰囲気を損なわないためにストロボを除きライトは使用しない、足元が不安定なので、大型のカメラ三脚にはご注意ください」とのことです。
大王埼灯台(太平洋に突き出た志摩半島の先端)、ミヤウジ島(外洋に面した名田の海岸)、鳶ヶ巣(鳶の巣のような形をした岬の先端で発見された古墳)、慕情が丘展望台(美しいリアス式海岸と点在する島々、真珠イカダは志摩の代表的な沿岸風景)、ともやまの夕景(伊勢志摩屈指の美しさを誇る)など。
石畳のある町
天満と石干谷地区は、映画の撮影に多く利用され、絵になる風景が多々あります。
町では写真コンテスト(テーマ 大王町の風景、風俗、祭を主とした作品) を実施していますので、応募してはいかがでしょう。
写真・資料提供:大王町観光協会
(写真著作OBOYA:http://www.oboya.com/)
[交通アクセス]
近鉄鵜方駅からバス御座線、大王埼灯台下車、徒歩10分
[問合せ]
大王町観光協会 0599-72-0789
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。