写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.10.05
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「じょんのび」とはゆったりのんびりした、芯から心地がいい……という越後刈羽地方のお国言葉です。ここ高柳町は新潟県のほぼ中央、十日町と柏崎の中間の山あいにある、人口約2,500人ほどの静かな町で、黒姫山と薬師山に挟まれ、冬には、3mを越す豪雪地帯です。
この町に「藤五郎狐」なる伝説がありますが、それにちなんでの「狐の夜祭り」が10月13日に催されます。畳一枚分もある大油揚げが作られたり、約2kmの夕暮れ道を行く狐の提灯行列、かがり火の回りを舞う狐の舞など、すべて狐にこだわった幻想的な世界が拡がります。
祭は、栃ヶ原地区から漆島地区へとバトンリレーのように移ります。午後1時過ぎから栃ヶ原で狐のもちつきや大油揚げづくりがあって、夕刻、漆島へ狐の提灯行列が向かいます。
午後1:00 狐のもちつき、神社めぐり(5カ所)
午後2:20 じょんのび輪舞 よさこい披露
午後2:50 黒姫神社神楽会による獅子神楽の奉納
午後3:30 畳1枚の大油揚げづくり
午後4:00 狐の夜祭り神事
午後5:00 狐の提灯行列(栃ヶ原~漆島約1.7 km)
この提灯行列には、大人の狐の中に、かわいい子狐がまじり、和気あいあいとした行列が続きます。薄暮に始まった、この行列はやがて暗闇の世界に入っていきます。長々と続く狐火が幻想の世界をかもしだしてくれます。
撮影も本番を迎えますが、遠目から眺める狐火は必見です。
山道を狐の行列が進みますが、危険を伴いますので、ここでの撮影は禁止になります。ストロボの光で、参列者が目がくらみ事故につながります。撮影者も谷に落ちかねません。山道の入る前と出てから撮影しましょう。マナーを守って楽しく撮影したいものです。
午後6:30 狐の提灯行列到着
午後6:50 大油揚げの披露・振る舞い
午後7:00 幻想的な「きつねの踊り」
午後7:30 小俣達郎笛コンサート
午後8:30 豊作もちつき
ところで、この高柳町には絶好の秋の被写体が数々あります。
まず、代表的な存在として挙げられるのが黒姫山です。標高891mほどの山ですが、越後富士とも称され、スケールの大きなぶな林の紅葉も始まって心ときめく被写体になるでしょう。
また、山あいにあるかやぶきの集落は、環状型に点在する珍しい環状集落です。趣のあるかやぶきの古い家々が並んでいます。
さらに日本の文化遺産でもある見事な棚田もあります。秋の棚田はカメラマンとしては見逃すことができない被写体ではないでしょうか。
このほか、国指定文化財の貞観園は、江戸時代中期につくられた京風の回遊式庭園で、苔香泉、四時庵、抱月楼などの建物も是非、撮りたい所です。
写真・資料提供 高柳役場
[交通アクセス]
JR信越本線 柏崎駅→バス55分→高柳
開催場所の栃ケ原および漆島地区には駐車場がありません。役場または、じょんのび村の駐車場から臨時バスを利用。
[問合せ]
高柳町地域振興課 0257-41-2233
高柳町商工会 0257-41-2407
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