写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
2002.11.02
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
紅葉は寒暖の差が大きいと、色づきもよくなるそうですが、この時期になりますと、朝夕の冷え込みが身にしみてきます。
紅葉の代表的なものとして、モミジが挙げられます。「紅葉」と書いて「モミジ」とも読むのですから、紅葉の中心的な存在は当たり前ですね。日本では古くから紅葉を愛でる習慣があって、万葉集にも多く詠まれており、秋を語るには欠かせない言葉です。
この紅葉前線も、そろそろ近畿地方にもおりてきました。そこで今号では、奈良県、奈良公園を中心にして、大和路の名所を紹介しましょう。
ここには鹿が絶好のアクセントになり、紅葉を一段と引き立ててくれます。園内での撮影も好ポイントですが、この周辺では、一歩離れた場所から、眺めるのもまた格別な被写体になります。11月初~下旬 近鉄奈良から徒歩10分
檜皮葺き(ひわだぶき) のお堂が水面に写る姿が美しく、紅葉の前景、背景に使いたいところです。また、美しい割に人が少なく、穴場的存在です。春日大社の近くです。
公園から若干、外れますが、もっとも奈良らしい景色がのぞまれる場所です。東大寺の南大門と若草山をフレームの中に入れられます。園の庭園も素晴らしい。東大寺のそばです。
やや高台にある般若寺から下ってくると、柳生街道へ出ますが、その近辺は三笠山のゆるやかな稜線に、大仏殿の大屋根を入れて、夕刻に撮りたいところでしょう。
ちなみに般若寺は、花の寺として名を馳せており、春は山吹、秋にはコスモスが咲き乱れます。鎌倉期の優美な楼門(国宝)、高さ14メートル強の十三重石塔(重文)が残っています。
興福寺=猿沢の池に浮かぶ国宝五重の塔は、奈良を代表する景色ですが、離れた位置から狙いたい。
若草山=山はススキがよく似合います。標高 342メートルですから、直ぐに登れますので、ここから眺望が素晴らしい。望遠で景色をカットしたい。なお、参考までにこの山は古い火山です。
春を告げる行法、お水取りで有名ですが、二月堂への石段の坂道は是非、カメラに納めたい場所です。また、白壁に映える紅葉を撮りたい。高台にありますからここからの景色も結構なものです。
日本唯一の十三重塔、本殿、拝殿も華麗で、紅葉だけでなく春夏秋冬、年間を通じて撮影が楽しめます。また、11月17日は談山神社例祭で、春日舞楽が奉納されます。
JR・近鉄桜井から談山神社行バス終点下車徒歩5分
女人高野として有名です。景観を損なわないように五重の塔をひとまわり小さく建造されています。台風で壊れた建物も修復されています。バス停から室生川に架かる朱塗りの橋と紅葉が美しい。健脚な方は景色に恵まれていますので、近鉄室生口大野駅から登り道約6kmを歩くのも楽しい。
近鉄室生口大野から室生寺前行バス室生寺前下車歩5 分
西円堂の石段近くにある紅葉が特に美しい。境内のどの位置からでも紅葉と建物の調和がよい。遠景から夕日輝く五重の塔を狙いたい。11月30日まで特別公開「秘宝展」を行っていますので、興味のある方はどうぞ。
JR法隆寺駅より徒歩約20分
初瀬山の中腹にあって、見晴らしのよいお寺です。この山はモミジの名所として有名です。特に長い回廊からの紅葉がよい。
近鉄長谷寺駅より徒歩15分
なお、京都の紅葉については、当ページの「バックナンバー2001年リスト 11月10日 京都の紅葉を尋ねて」をご覧ください。
[問合せ]あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。