写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2002.11.09
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「花祭り」と聞きますと、桜やチューリップ、コスモスなどの花が咲き乱れた祭りを想像してしまいがちですが、ここ愛知県北設楽(しだら)地方では11月から翌年の1月(一部3月)にかけて行われる一種の「湯立神楽」を指します。
この地方の人達は花祭りが近づくと、お酒や夜更かしを控えたり、体力づくりをするほどの熱の入れようです。また、ほかの地方で暮らすここの出身者も、この日のために帰省する人が多いと言われています。祭りが行われる日は、熱気が夜通し続きます。
現在は、東栄町、豊根村、津具村の17ケ所で、伝承されていますが、その内の11ケ所が東栄町に集中していますので、この町にスポットを当てて紹介します。
北設楽地方に伝わる民俗芸能の花祭りは、鎌倉時代の末期から始まり、熊野の山伏や加賀白山の聖(ひじり)によって、天竜水系の地だけに伝えらたと言われていますが、定かではありません。
昭和51年に国の重要無形民俗文化財に指定されています。祭りは、舞庭(まいど)と呼ばれる、3メートル四方の土間で行われ、中央には大きな釜を据えて湯をわかし、地固めの舞、一の舞、三つ舞、四つ舞、湯ばやしなどの激しい舞が夜を徹して行われます。
また、深夜に行われる子どもによる舞は「花の舞」と言い、舞い手の子どもたちは五色の色紙で飾る花笠をかぶり、手に鈴や扇・盆・湯桶を持って舞います。
開催場所によって、多少、内容が異なり、手持ち花火を振り回す所もありますが、面をかぶって、熱中して踊るのはほぼ同じです。
撮影のメインは「鬼の舞」と「湯ばやし」になります。舞では、観光客も、お囃子に合わせて体を揺すり、「それ舞え!」掛け声を張り上げ、一体化した雰囲気は独特です。湯ばやしでは、釜の湯を振り回し、周囲の人達に浴びせます。
11月16日午後5時~17日午前8時 東薗目 老人憩いの家・東薗目荘
11月22日午後2時~23日午後6時 月 月公民館
11月23日午後6時~24日午後2時 足込 足込公民館
11月30日午後6時~12月1日午前8時 河内 河内・長峰神社境内
12月7日午後1時~8日午後6時 中設楽 中設楽生活改善センター
12月14日午後6時~15日午前10時 中在家 老人憩いの家・明寿荘
1月2日午後5時~3日午後6時 古戸 古戸公民館
1月3日午後2時~4日午後2時30分 下粟代 下粟代生活改善センター
3月1日午後6時~2日午前8時 布川 布川公民館
(詳細が変更になる場合があります)
祭りの撮影はほとんど自由ですが、一部の神事のおりに「撮影はご遠慮ください」と、声をかけらる場合がありますので、ご注意ください。
ところで、11月中旬頃は紅葉が真っ盛りになります。真紅の紅葉が全山を覆う明神山に加え、振草(ふりくさ)渓谷、大入(おおにゅう)渓谷も最適です。
また、奥三河のナイアガラ(左の写真)と呼ばれる幅約30メートル、落差約10メートルの蔦の渕(つたのふち) 、珍しいポットホール(河川浸食地形によって岩盤にできた大きな穴)がある煮え渕・預り渕も撮影にはおすすめです。
[交通アクセス]
JR飯田線で東栄駅下車
詳細については会場が異なるため、東栄町観光協会までお訪ねください。
[問合せ]
東栄町観光協会 05367-6-1812
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