写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.02.15
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
北緯45度31分22秒、日本最北端に位置する稚内市は、宗谷海峡をはさんで東はオホーツク海、西は日本海に面し、宗谷岬からわずか43kmの地にサハリン(旧樺太)の島影を望む国境の街です。
この最果ての街で、ジャパンカップ全国犬ぞり稚内大会が、毎年2月の第4土・日曜日(今年は22~23日)に、稚内空港公園内特設会場で催されます。全国の犬ぞり愛好家が最終目標として目指す「犬たちの甲子園」ともいわれ、全国各地から参加があるなど日本一の規模となっています。
犬ぞりが日本でなじみ深くなったのは、南極からタロとジロが奇跡の生還をした頃からで、ファンが年々、増え続けています。こうした犬ぞり大会やレースは、やはり北海道で多く開催されています。この大会は、昭和59年3月にタロとジロが稚内市に贈られたことがきっかけで、開催されるようになったものです。
2日間にわたる犬たちの熱い戦いは、1日目が午前9時50分、2日目が午前9時スタートです。レースは最長10マイル(16km)から犬だけが走る最短20mまであります。マッシャーと呼ばれる乗り手は小学生から50才以上のシニアクラスまで、幅広い層が参加します。レディースクラスもありますので、老若男女が一生懸命、汗を流します。
犬も1頭だてから6頭以上(10マイルレースで制限なし)で、種類もさまざまです。マッシャーの声に忠実に動く犬が可愛らしく見えたり、勇敢、果敢、タフさをも感じさせてくれます。
犬ぞりの撮影は、華麗なソリさばき、疾走する姿(雪煙が上がる写真が撮れたら最高)、あえぎなどで、背景がポイントになります。主催者によりますと、望遠レンズで遠方から撮影した写真に、傑作が多いとのことです。高倍率望遠ズームが有利と言えそうです。注意点として、レース中は、犬の真正面に立ってフラッシュを発光させない、大きな音など、犬を驚かさないように撮影してください。
家族連れで行かれるのでしたら、2月1日から3月中旬まで開催されている南極ランドがお勧めです。子供に人気のジャンボ滑り台や犬ぞり体験、キャラクターショーなどのイベントもあって、楽しい被写体に恵まれることでしょう。南極ランドは犬ぞり大会にも隣接しています。
ところで、日本では国境というものを感じさせる地域はごく僅かですが、ロシア領の樺太が間近に見える宗谷岬は、最北端とあって、一種独特の感情が湧いてくる場所です。宗谷は2月も中旬を過ぎると、吹雪もありますが、透き通った晴れの日も増えてきます。そうした晴れに恵まれると、約19キロ先の利尻島が間近に見え、抜海港から眺める利尻富士が大きくくっきりみることができます。撮影には見逃せない景色になります。
[交通アクセス]
JR札幌~稚内 特急で5時間
犬ぞり大会 稚内駅前バスターミナルより会場まで臨時バス運行(予定)
南極ランド 稚内駅前バスターミナルより空港公園前で下車、徒歩5分
[問合せ]
稚内市観光振興課 0162-23-6161
写真・資料提供:稚内市観光振興課
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