写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.02.22
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「梅一輪、一輪ほどの 暖かさ」服部嵐雪翁の句です。今頃の季節にピッタリですね。梅の名所は全国にたくさんありますが、屈指の中に太宰府天満宮は挙げられるでしょう。
この天満宮は、「東風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」で有名な学問の神様、菅原道真公が祀られている本家本元です。現在、梅が見頃で境内を行くと、梅の香が漂い、暖かい春がすぐそこまで来ていることを感じさせてくれます。
もっとも、梅にも早咲きと遅咲きがあって、すでに盛りを過ぎた木もありますが、ご安心ください。ここでは、200種近い品種がありますから、1月から3月中旬まで楽しめます。
ところで、毎年3月第1日曜日(今年は3月2日 雨天は次の日曜に順延)に、何とも優雅な「曲水の宴」が催されます。一般の人達にも開放され、自由に撮影や見学ができます。
清らかな小川を流れてくる盃が、自分の前を通り過ぎない内に詩歌をつくり、盃をいただく、平安時代の宮中行事を再現してくれます。日本書紀に 485年、この曲水の宴が行われたあります。道真公も京都の曲水の宴で、詩歌を詠んだことから、太宰府天満宮では、 958年3月3日に宮中での道真公の往時をしのび始めたと記されています。
平安朝の華美ながらも、しっとりとした往時を忍ばせる衣装をつけた男女がしずしずと、曲水の流れに沿っての光景は、滅多に見られない風情でしょう。
曲水の宴そのものは、無料で開放された観覧席(1500席)からでなければ、ほとんど見られません。入場は11時頃の予定です。予約などはありませんので、観覧希望者は早めに並ぶ必要があります。
曲水の宴式次第
12:00 奉献の儀 行列社務所出発(太鼓橋を渡り、御本殿にて参拝の後、文書館へ)
この行列は職員の指示に従えば、ほぼ自由に撮影できます。
13:00 修祓の儀、筝曲演奏
13:15 参宴者曲水の庭に着座 曲水の庭にて開宴
13:30 白拍子の舞「紅梅の舞」、神楽「飛梅の舞」、盃の儀、白拍子の舞「紅梅の舞」、和歌朗詠
14:30 終納の儀
天満宮の職員は「観覧席の確保や撮影は、マナーを守って楽しんでください」とのことです。
太宰府天満宮は境内広場や家屋を、多くの行事やイベントに開放しており、全国学生競書展作品展示、盆栽市、池坊華展、大道芸大会、神楽などなど多種多様な催しが毎週のように行われています。気取りのない天神さんです。 また、古文書、工芸品など約5万点の宝物を収蔵・展示されている宝物殿は、一見の価値があります。
[交通アクセス]
西鉄電車福岡駅→特急or急行(約15分)→二日市駅で太宰府行きに乗換→終点西鉄太宰府駅到着(約5分) 参道を通り徒歩約5分にて天満宮
JR博多駅からは地下鉄博多駅→西鉄電車福岡駅乗換
写真・資料提供:太宰府天満宮
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