写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.03.15
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
久慈郡の水府(すいふ)村、金砂郷(かなさごう)町には、72年に一度という気が遠くなるような年月を経た祭「磯出大祭礼」が今年、17回目を迎え、3月22日から31日(神社によって異なります)にかけて行われます。17回×72年=1224年、1200年以上も前から続いているというのですから、驚きです(モノクロ写真は、72年前に撮影された貴重な写真です)。
水府村にある東金砂神社と、金砂郷町にある西金砂神社が、ほぼ同時に祭礼を行います。祭礼は両神社の氏子が実行委員会を設けて営まれます。
神社のご神体を氏子達が神輿にして担ぎ、五穀豊穣、天下泰平を願って、渡御行列の途中7箇所で、国選択・ 茨城県指定無形民俗文化財「 金砂田楽」 を披露しながら、日立市の水木浜まで下ります。浜で「身を清め」の神事を行い、神社に戻ります。行列には約400人が参加して、往復約75km の行程を6泊7日かけて練り歩きます。
資料が残っているとは言うものの、前回の祭を覚えている人はほとんどいませんので、準備は手探りだそうで、この歴史的な祭を関係者は「21世紀にふさわしいものにしたい」としています。全行程、原則的には徒歩になります。
平安絵巻を思わせる大行列、各会場で田楽舞終了後に大行列を編成し出発。 各開催日とも一部を除き、正午ごろまでに終了し、以後、行列は大幅に縮小されます。
警官→案内役→飛脚→大世話人
大高張→大榊→猿田彦命→鳥毛→熊毛→吹き流し
獅子舞→天下泰平旗→神号旗→二十一社旗 青士200人(50人×4組)
天童子→長柄傘→付人→神猿
逆矛→巫女舞→三鬼舞
紅白旗→4神旗→錦旗
下り葉(100名参加)
神輿(八角形で約800kg)
大高張→青士→錦蓋→警護→社司
長持→警官
22日 西金砂神社→水府村天下野→水府村中染
23日 水府村中染→水府村和田→金砂郷町芦間→常陸太田市下大門→常陸太田市馬場
24日 常陸太田市馬場→若宮八幡宮→常陸太田市岡田→日立市石名坂→日立市水木
25日 日立市水木→常陸太田市内田→常陸太田市上河合
26日 常陸太田市上河合→常陸太田市藤田→金砂郷町薬谷→金砂郷町大方→金砂郷町高柿→金砂郷町下利員→金砂郷町中利員→金砂郷町上利員→金砂郷町下宮河内
27日 金砂郷町下宮河内→山方町諸沢→西金砂神社
28日 西金砂神社・第一祭場、第二祭場
(下の絵は、昔、神猿の仮装した姿を描いたものです。)
25日 東金砂神社→水府村中染
26日 水府村中染→水府村和田→金砂郷町芦間→常陸太田市下大門→常陸太田市馬場
27日 常陸太田市馬場→若宮八幡宮→常陸太田市岡田→日立市石名坂→日立市水木
28日 日立市水木→日立市久慈( くじ) →常陸太田市内田→常陸太田市上河合
29日 常陸太田市上河合→常陸太田市藤田→金砂郷町大里→金砂郷町久米
30日 金砂郷町久米→水府村天下野本丸
31日 水府村天下野本丸→東金砂神社
なお、水府村には長さ375mの歩行用で日本一を誇る竜神大吊橋があります。 4月26日~5月11日の16日間、橋周辺で鯉のぼりが泳ぎます。県内有数の雄大さとV字渓谷を誇る竜神ダム上空にワイヤーロープ数本(約1000m)を張り、子供の健やかな成長を願う鯉のぼり、約1000匹が、新緑の素晴らしい竜神渓谷に壮大に群泳します。
期間中は、フォトコンテスト・観光写真展などの催しが行われます。
[交通アクセス]
JR水戸駅→水郡線常陸太田駅行に乗車→常陸太田駅→常陸太田駅→茨城交通バス下高倉行→(約40分)→竜神大吊橋入り口(または神ダム入り口下車)
乗用車利用:常磐自動車道・那珂I.Cまたは日立南太田I.C下車
東金砂神社は、標高約500mの東金砂山頂にあります。
祭礼の折は交通規制があって、車では神社へは行けません。村指定の駐車場利用になります。
[問合せ]
第17回東金砂神社磯出大祭礼実行委員会 0294-70-6755
写真・資料提供:東金砂神社
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