写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.03.29
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
山車(だし)は地方によって呼び方がまちまちです。この山車にしても、同じ文字を書きながら「さんしゃ」「まんどう」などもあります。また、鉾(ほこ)・山・地車・曳山(ひきやま)・屋台・車などとも呼称され、これらは祭の華として、街を彩りながら練り歩きます。傾向として、関東から東海にかけて屋台・山車、北陸から滋賀県では曳山と呼ばれる祭が多くあります。
ここ能登半島の先端近くにある輪島では、4月4~6日にかけて、曳山祭があります。この曳山は、1000年の技を伝える漆塗(うるしぬり)の豪華な「伝統工芸輪島塗」が施され、高さは5m以上もあります。能登では「春は、この曳山とともにやって来る」と言われ、穏やかな日差しを浴びながら、賑やかに街を練り歩きます。
祭礼は、住吉神社(鳳至町)と重蔵(じゅうぞう)神社(河井町)の共同で実施されるもので、その年に厄年(数え年で42歳)を迎えた両町の男たちが主役を勤めます。曳山には、厄男と、趣向を凝らした人形が乗り込みます。曳山の先頭を引くのは、子供達で、かけ声も高らかに街を練り歩いていきます。
住吉神社 4日=宵宮祭、5日本祭(曳山巡業 午後2時~)
重蔵神社 5日=宵宮祭 6日本祭(曳山巡業 午前9時~)
宵宮祭では、神社ごとに太鼓演奏、カラオケなどのイベントがあります。
曳山巡行後には、夕方神社に戻ると餅まき、祭唄を奉納して祭りを終えます。
昔、ぶつぶつ交換から始まったとされる「輪島の朝市」は、今や全国的に名を馳せています。
毎朝7時前ぐらいから、朝市通り(河井町本町通り)では、漁港や農家から、鮮魚や野菜、干物、民芸品などの品をムシロや板台の上に並べて市が始まります。「こうてくだぁ」の掛け声は、午前中いっぱい続きます(10 日・25日は休み) 。4と9のつく日は特に市日といって賑わいます。
ところで、朝市は知っていても、夕市が毎日、開かれていることをご存知ない方が多いのではないでしょうか。鳳至町の住吉神社境内で行われています。こちらは、主婦が多く、いわば、生活密着型の市です。この夕市も撮影対象にしたいてすね。
山から急に日本海に落ち込む、国指定文化財の美しい典型的な千枚田があります。幾重にも続く田は、見事な光景です。残照の千枚田は素晴らしいものですが、田に水があるかないかで、印象が大きく異なります。田を荒らさないように、撮影されてはいかがでしょう。 国道 249号線の南北に斜面が続いています。
[交通アクセス]
金沢から直通バスで輪島駅下車、住吉神社まで徒歩15分、重蔵神社まで徒歩5分
[問合せ]
輪島市役所漆器観光課 0768-23-1146
住吉神社 0768-22-0656
重蔵神社 0768-22-0695
写真・資料提供:輪島市役所企画課
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