写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.05.03
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
今治市では、5月になりますと、見ている人達が、ハラハラしながらも魅了させられる勇壮な舞で「継ぎ獅子」が市内各地で演じられます。
獅子舞といいますと一般的には、地面に足をはって、舞うものですが、ここ今治では、天で舞います。肩の上に人が乗り、その肩の上にさらに人が乗り、獅子が三継ぎ、四継ぎ、時には五継ぎまでも見せてくれます。
市内に13の獅子連があって、それぞれに特色があります。中には揺れる船の上で、三継ぎ、四継ぎになって技を競う獅子連もあります。この春祭りは例年、5月初旬から始まって、中旬頃に終了します。
今回、紹介するのは、今治旧市内の獅子連が主体になります。今治城をバックにして、4つの連による獅子舞競演が、五月晴れのなか、見事な舞を見せてくれます。
5月10日
別宮大山祇神社 獅子舞奉納 午前8時~
今治城・吹揚神社 4つの連による獅子舞競演大会 午前10時~12時
5月11日
鳥生三島神社 獅子舞奉納 午前9時~11時
詳細な場所
http://www.islands.ne.jp/imabari/kanko/fes/tsugi/index.html
全国的にも珍しい「継ぎ獅子」は、江戸時代中期に、伊勢神宮へ獅子舞の修業に出た若者が「二継ぎ獅子舞」を持ちかえったとされています。その後、今治地区では独自に「三継ぎ、四継ぎ」へと、発展してきたようです。
また、この継ぎ獅子の特徴は、上の人が転落しますと、大怪我をする危険性もあって、組み手の人達の信頼による絆が強固でなければ、できないとされています。こうしたことから、継ぎ獅子は、お互いに信頼し合う心が大切で、この伝統を後世に残す行事と言われています。この継ぎ獅子のために、子供達も含め毎年、祭前には猛特訓が行われています。この信頼関係や、猛特訓の成果を写真に表すことは難しいかも知れませんが、撮影する時に、これらの背景があることを胸にしてシャッターを押すと、傑作ができるかも知れませんね。
ところで、今治はタオルの町でもあり、全国でも屈指の生産量を誇っていますが、この10~11日に、テクスポート今治で「今治タオルフェア(問合せ先 四国タオル工業組合 0898-32-7000)」が実施されます。タオル投げなど珍しいゲームなどがありますので、楽しい被写体に出会えるかもしれません。
さらに、被写体ということでは、世界でも初めて3つのつり橋が連なった「三連つり橋」の来島海峡大橋は見逃せません。10日の夜(19~21時)には、美しくライトアップされます。
加えて、今治城のライトアップ(毎日、日没30分後~23時)も是非、撮りたい被写体です。城にただ単に光を当てるだけではなく、立体的に浮かび上がるよう照明の明るさ、色、角度などがデザインされ、暖色系の色でひと味違った雰囲気です。
[交通アクセス]
JR予讃線今治駅下車
[問合せ]
今治市役所観光課 0898-36-1541
写真・資料協力:今治市役所
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