写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.05.10
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
日本一の湖を擁する滋賀県は、古代より東海道・中山道・北国道が通り、交通の要衝として栄え、短期間ながらも、大津に首都大津京が誕生したこともありました。また、信長、秀吉が近江を舞台に、様々な展開をしており、家康が勝利を得た天下分け目の関ケ原の戦いも、ここ滋賀県での出来事です。
こうした歴史的なあまたのターニングポイントを有している近江国には、全国に名の知られた名刹も多く、その代表的な寺社のひとつとして、石山寺が挙げられます。
5月18日、その石山寺で「青鬼まつり」が催されます。昨年までは、6月中旬の夜間に行われていましたが、参加者が限定されてしまうことから、多くの子供達にもこのユーモラスな行事を楽しんでもらえるように、5月中旬の日曜日の昼間、開催する運びとなりました。
12:00 青鬼太鼓奉納
12:40 青鬼法要
13:00 14:00 青鬼踊り奉納(東大門)
この青鬼まつりは、中興寛澄律師が鬼になって、仏法を守り、衆生を助けたことの故事に因む行事で、杉、松の葉で造られた大きな青鬼の像人形が飾られ、この前で鬼面をかぶったぬいぐるみの人が手に鉄棒をもってユーモラスに踊ります。撮影は自由にできますが、本堂などの一部で禁止されていますので、ご注意ください。
当日は、石山寺の観音様、牛玉(ごおう)さん詣での縁日(毎月18日)にあたり、門前市も催されます。懐古品・骨董・衣料品・朝とりの野菜・一夜干など約30店舗が出店します。地元観光協会青年部による瀬田川しじみ汁の接待もあります。
ところで、紫式部が源氏物語を書くに当り、この石山寺に7日間、参籠してストーリーを練ったとも言われており、紫式部像があります。また、今年は6月30日まで紫式部展が開催されています。
また、石山寺は「花の寺」としても名を馳せており、四季折々に美しい花を観ることができます。この時期は、あやめが撮り頃になりそうです。
さらに、石山の由来ともなった、硅灰(けいかい)石は、一見の価値があります。黒灰色で波状模様の奇岩で、天然記念物にも指定されています。 昔から美しい景色で有名な近江八景(粟津の晴嵐、唐崎の夜雨、瀬田の夕照、堅田の落雁、矢橋の帰帆、比良の暮雪、三井の晩鐘、石山の秋月)も、この石山寺が中心的な存在で、ここからの眺望は、眼下に瀬田川がゆったりと流れ、何本もの鉄橋と瀬田の唐橋の向こうには、琵琶湖が広がり、多くの人達が賛嘆の声を上げます。 国宝指定の本堂や均整美を誇る多宝塔などが諸堂と調和して、ついシャッターを押したくなる独特の雰囲気を漂わせています。
[交通アクセス]
JRびわこ線石山駅下車 京阪電車石山坂本線に乗換え、京阪石山寺駅下車後、徒歩10分
[問合せ]
石山観光協会(平日15時まで) 077-537-1105
写真・資料提供:石山寺広報
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