写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.05.31
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
釜石といえば、「鉄の町」として名を馳せています。明治維新より10年ほど前の1857年に、日本初の洋式溶鉱炉によって出銑に成功、それから鉄の道を歩むことになりました。といっても最近は、鉄鋼業の合理化に伴い、隆盛を誇った一時期の勢いはありませんが、世界三大漁場のひとつとも言われる三陸漁場と典型的なリアス式海岸を擁し、釜石漁港は健在です。
その漁港で6月7日に「夏の港まつり」、8日には市内を神輿(みこし)で練り歩く「綿津見祭」が催されます。
このまつりに、伝統芸能の「虎舞」が登場します。虎舞は、江戸時代(一説には鎌倉時代)から釜石に長く伝えられてきた郷土芸能で、市内の団体によって、演じられます。団体の違いで、演目が異なりますが、虎のぬいぐるみを身にまとい総勢15人ぐらいで踊ります。虎の生態を舞踏化し、威勢のよく独特の囃子と動きで、見る人を魅了します。
踊りは、遊び虎(上機嫌の虎が遊び戯れる様子)、はね虎(手負いになった虎が荒れ狂う様)、笹ばみ(獲物を求めて焦燥し、笹をさがしキバをみがいている様)の3種類に分けられます。
7日の港まつりでは、漁港にステージが設けられ、舞台と地面で演じられます。
15時20分 年行司太神楽
15時30分~16時30分 地元幼稚園児による虎舞
16時30分以降 釜石民謡保存会による郷土芸能
平田虎舞、錦町虎舞、只越虎舞、尾崎町虎舞によって演じられます。
撮影は薄暮から夜間にかかりますので、高感度フィルムの方が有利です。
翌8日の綿津見まつり
尾崎神社の祭礼で、市内を神輿が渡御します。一部で虎舞も演じられます。
15時00分 尾崎神社 神輿渡御出発
15:30 東前→魚市場→市営ビル→製鉄所正門→お薬師山→市役所→旅所→魚市場の各お旅所を巡回して、19時40分頃、尾崎神社に到着します。
釜石市周辺の海岸は、リアス式海岸特有の名勝地がありますので、これも是非、カメラに収めたい景色です。
*御箱崎(下の写真)
箱崎半島の先端にあり、北側は大槌湾から山田湾を、南側は三貫島から釜石湾を眺望でき、陸中海岸を代表する景勝地です。南側には花崗岩の巨大な奇岩が敷きつめられたような「千畳敷」があります。撮影したい場所ですが、箱崎白浜のバス停留所から、徒歩1時間50分がありますので、時間的な余裕が必要です。海から海岸の美しさを見るには、遊覧船「はまゆり」が案内をしてくれます。
*和山高原(下の写真)
標高800m、雄大な原野や牧場、渓谷など、変化に富んだ風景が楽しめます。湿原には、貴重な動植物が生息。JR山田線 鵜住居駅から車で50分。
*五葉山
標高1,351m、太平洋のリアス式海岸を眼下にできます。また、貴重なヒノキアスナロの原生林やシャクナゲの群落があり、ツツジが例年、5月下旬から6月上旬が見頃です。
[交通アクセス]
JR東北新幹線 新花巻駅→JR釜石線(急行) 1時間30分→釜石駅
[問合せ]
釜石市役所観光物産課 0193-22-2111(代)
写真・資料提供:釜石市役所・岩手県観光協会
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