写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.06.28
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
梅雨の時期になりますと、雨を嫌って祭も少なくなりますが、「どろんこになるなら、うっとうしい雨も何のその」のどろんこ祭が、ここ奥伊予は愛媛県城川町で、毎年7月第1日曜日(今年は7月6日)に開催されます。
この行事は、単なるどろんこ遊びではなく、三嶋神社の神事で、無病息災、五穀豊穣を祈願しながら、田植えの順序を表現したものです。とはいいましても、ユーモアたっぷりで、早乙女達の優雅な手踊りもあって、撮影意欲がそそられる被写体です。また、フォトコンテストも行われますので、奮って応募してはいかがでしょう。
12:30~13:30 しろかき
牛が一列に並んで、しろかき(田お越し)を行います。こうした姿は、ほとんど見られなくなっていますので、貴重な記録にもなるでしょう。
13:30~13:40 畦(あぜ)豆植え
田んぼの畦に大豆を植える作業をおもしろおかしく表現したものです。4人の若者のまじめに作業をしていると思ったら、組んずほぐれつのどろんこ活劇に早変わります。
13:40~14:20 さんぱい降ろし
無病息災、五穀豊じょうを祈る神楽です。祭りの主役が登場し、鉦(かね)・太鼓の軽快なリズムに合わせて、3人の太夫たちを泥田の中へ引きずり込みます。
14:20~14:50 早乙女の手踊り
菅笠にゆかた姿のかわいらしい早乙女たちが、田んぼの中の舞台の上で「瑞穂踊り」や「城川音頭」を踊ります。カラフルな衣装を着た少女たちが、祭りに花を添えます。
14:50~15:10 お田植え
少年たちと太鼓とササラの拍子に合わせて、田植唄を歌いながら、早乙女たちが苗を植えるしぐさをし、祭りはフィナーレとなります。
撮影上の注意として、大変混雑して危険を伴いますので、脚立の持ち込みは禁止になります。また、三脚、椅子などの持ち込みも一部規制になります。ご注意ください。マナーを守って楽しく撮影しましょう。
なお、第26回どろんこ祭り写真コンクールは、当日の写真に限られます。
一方、この地方には「茶堂」が数十箇所、旧街道に残っています。いつ頃建てられたかは不明ですが、1773年の御巡検御用差出帖によると、辻堂と記されておりいる数と茶堂の数が一致するそうです。約1.8m四方の方形で、屋根は茅ふき、瓦ふきといろいろです。堂内には弘法大師や地蔵さんなどが祀られています。被写体にされてはいかがでしょう。
また、参道の両側は、樹齢300年を超す杉の巨木がそびえている竜沢寺も是非、撮影したい所です。雨の降るなか、石畳の苔がよく似合います。七堂伽藍が豪壮な建物は、桃山時代の建築様式による名刹です。
[交通アクセス]
JR四国 松山駅~JR卯之町駅、約60分→
宇和島バスで野村営業所行きに乗り、約30分→
日吉・宇和島方面行きに乗り換え、城川町役場前まで約20分
交通機関の便が少なく、マイカーが便利です。
[問合せ]
城川町役場 0894-82-1111
写真・資料提供:城川町役場
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。