写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.07.19
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
東海道五十三次33番目の宿場町新居(あらい)の宿は、江戸時代に厳しい関所としても名を馳せましたが、浜名湖と遠州灘を擁する風光明媚な町です。全国の関所は明治維新にほとんど取り壊されましたが、ここ新居の関は、江戸時代の雰囲気を残したまま、日本で唯一現存しています。
その新居町では全国的にも珍しい、手筒花火を中心とした諏訪神社の祭典「奉納煙火」が、毎年7 月第4 金・土曜日(今年は25~26日)に行われます。 手筒花火を始め、大筒、打ち上げ花火、細工花火、太鼓台引き廻しが古式ゆかしく、しかもにぎやかに、かつ豪放に催されます。
手筒花火は、長さが約60cmほどの孟宗竹を用いられ、火の色、勢い、火の粉の大きさなど見映えをよくするため、火薬の調合にはさまざまな工夫が凝らされています。現在は、黒色火薬を使われ、詰め具合によって噴出力や音、持続時間に微妙な差が出ます。
この火薬を詰める作業は、事前に手筒花火を持つ本人が行います。これらの技術は、父から子へ、先輩から後輩へと受け継がれ、現在でも、江戸時代の伝統が息づいているそうです。
25日
19:30~21:00 新居小学校校庭(試み)
19:30 大筒(手筒花火を大型にしたもので、重量は50kgを超え、抱え上げる姿や美しい花火を地区ごとに競い合います)三役(3 箇所に分かれて舞台から大型の手筒花火を上げます)
20:00 六本揃(6 本の花火を同時に手筒花火に点火して美しさを競います)
20:30 打ち上げ花火
20:45 細工花火(仕掛花火のルーツで、子供に人気のキャラクターのほか、火車、乱玉仕掛け、花束、雷鳴花火なども)三双筒(大筒3 本をやぐらに固定しての噴出音や轟音が魅力)
21:00 スターマイン
26日 昼の部
13:00 お宮参り
夜の部
18:00~ 各地区で「練り込み」が始まり、山車、太鼓、お囃子が出立し、花火会場の新居中学校校庭に参集します。
18:30~ 諏訪神社の「斎火の儀」で、起こされた種火を花火会場にまで運ばれます。
新居中学校校庭(前夜祭)
19:15 山開き(打ち上げ花火「緑星」を合図に、3 箇所から手筒花火が一斉に打ち上げられ、奉納煙火がスタート)
19:25~ 大筒(試みと違って、やぐらから上げられる大型の噴出花火。地区選出の若者が自身の腹で点火口を抑え、点火用花火を振り、ムードを盛り上げます。賑やかな練り込み囃子から点火囃子に変わると、約15m もの火柱が轟音とともに夜空を焦がします。終了後、囃子は帰り節に変化します。これらは各地区の競演になります。
20:25 双筒(同時に2 本の大筒の打ち上げ)
20:40 猿田彦煙火(天狗とほら貝、太鼓の先導で、約15分間、数百本の乱付け花火が打ち上げられ、周囲は火の海になります。これは、猿田彦が踊り、歌って天照大神を岩戸から誘い出した、神話になぞられたものです。
一方、全国で唯一残存している関所の建物も、貴重な資料として撮影しておきたい被写体です。裏庭(旧番頭勝手場)は、簡素ですが、それなりに風情があります。
[交通アクセス]
JR浜松駅→東海道線→新居駅 約18分
JR豊橋駅→東海道線→新居駅 約22分
[問合せ]
新居町役場 都市産業課 053-594-8111
写真・資料提供:新居町役場
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