写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.08.16
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
大分県は早くから拓け、史跡や遺跡が数多く残っている土地柄です。ここ中津平野も、遠い昔に水田が始められ、近世には干拓も盛んに行われていました。また、10万石の城下町としての町並みも保存され、歴史を感じさせるとともに、田園風景がマッチしています。また、福沢諭吉が生まれ育った町でもあり、文教都市の雰囲気もあります。
お盆を過ぎた8月23日~24日、山国川の三口大井手堰近くにある八幡神社(鶴市神社)の鶴市花傘鉾祭(つるいちはなかさほこまつり)があります。
今から約860年前、中津平野を潤す山国川に築かれていた大井手堰は、洪水の度に流され、難渋していました。地元では人柱を建てて神の加護を待つことに決め、お鶴とその子、市太郎が人柱に立ち、工事を完成させた話が伝わっています。その後は、堰が流されることなく、田畑を潤したことから、母子の弔いと、五穀豊穣を祈願して、この祭りが行われるようになったそうです。
祭りは、氏子の各地区から豪華な刺しゅうを施した水引と花傘に飾られた花鉾19台が、笛太鼓も勇ましく村々を練り歩きます。地元では、この行列を「鶴市さん」と呼び親しまれています。実りの秋を控え、まだ青々とした田んぼの中を行く夏の風物詩は、絶好の被写体になるでしょう。
23日:
各地から花傘鉾が鶴市神社に集結し、午前9 時出発
鶴市神社→市内巡行→山国川三口河川敷→鶴市神社(午後10時到着)
約30kmの行程を巡行します。
24日:
19の各地区内を巡行し、夕刻、三口河川敷に集結
午後 8時より花火大会
花火大会の後、神輿の川渡りを見届けて終了
囃子方の競演会もあります。
撮影対象として、古い町並みが残っている諸町、船場町にある和傘千歳屋では、運がよければ、和傘がズラリと並んだ傘干しが見られます。200年以上の商家も多々あって、見応えのある町家です。
一方、白壁が剥げてきていますが、江戸時代の雰囲気が漂う広い敷地を持つ金谷武家屋敷、赤壁で有名な合元寺などもシャッターを押したいところです。 ちかみに、町並みの道が狭いことからレンタサイクルで散策するとよいでしょう。
[交通アクセス]
JR小倉駅から特急で約40分 中津駅
JR中津駅から大分交通バス日田行き「鶴市神社前」下車
[問合せ]
中津市役所 観光商業課 0979-22-1111
写真・資料提供:中津市役所
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