写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.08.30
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
加佐郡大江町には、三重県の伊勢神宮の元になった神社、元伊勢内宮と外宮があります。お伊勢さん自体、遠い歴史があるのに、その元になった神社ですから、その歴史の重さはズシリときます。町名にも五十鈴川、宮川、真名井ノ池、宇治橋、猿田彦神社など伊勢神宮のまつわりを感じさせてくれます。
9月第1日曜日(今年は9月7日)に元伊勢八朔祭があります。「八朔祭」は全国各地に残っており、元々は旧暦の8 月1 日に行われていたもので、それが新暦の9月1日、9月第1日曜日と変遷しています。
八朔とは8月の朔(ついたち)のことで、この時期は、お米が害虫や台風の被害を受けやすいところから、五穀豊穣を願う祭に発展してきたと、言われてます。ここ大江町では、明暦4年(1658年)に干ばつに襲われ、奉行や地元の人達によって、元伊勢神社に雨乞い祈願をしたのが始まりだそうです。
大名(武者)行列は、内宮と外宮に分かれて行われます。午前1時30分から二宮神社をスタートして元外宮伊勢神社まで、ほぼ参道を中心にしての巡行です。一方、2時に五十鈴川付近を出発し、街中を巡行して元内宮伊勢神社へ奉納します。
いずれも、行列は昔の衣装を着た子供や大人たち、総勢40名ほどになります。また、先頭を行く奴(やっこ)による、毛槍「大鳥毛」を空中に放ち受け渡す「奴振り」が見ものです。撮影場所としては、やはり境内や、鳥居をくぐるあたりがお勧めです。
昔は、お囃子がいて、もっと派手だったそうです。特に江戸時代から昭和前期までは、同地方最大の祭礼として13カ村から奉納されていました。かなり縮小されています。とは言っても、現在でも祭らしく賑やかで、華やかな行列に違いありません。 この祭にちなんで、民踊の会200名による民謡踊りもあります。
ところで、日本の棚田百選に選ばれた「毛原の棚田」は、斜面に作られた約600枚の田んぼと民家が、被写体に絶好の風景を作り出しています。9月上旬では、穂が稔り、こうべを若干、垂れた感じの景色になります。収穫を前にした静かな棚田が撮影できます。
また、ブナ、ミズナラなどの原生林も美しい大江山も魅力的です。眺望もよく、丹後の山々が一望でき、変化に富んだ場所です。まだ少し早いのですが、秋も深まると雲海が素晴らしく、鬼嶽稲荷神社からの眺めは絶景で近畿でも随一といわれています。奇岩が織りなす二瀬川渓谷を俯瞰できるつり橋、新童子橋からは、四季を通じて景観が楽しめます。
大江山で忘れてならないのは「鬼」でしょう。「昔、丹波の大江山鬼ども多くこもりいて・・・ 」と歌唱されていますが、町を挙げて、鬼お越しをしていますので、鬼の施設を訪れるのもおもしろいでしょう。日本の鬼の交流博物館、鬼瓦公園、鬼文化研究所、大江山鬼瓦工房などがあります。
[交通アクセス]
JR大阪駅から特急で福知山乗換、大江駅まで約120分強
JR京都駅から特急で大江駅まで約100分
外宮神社は北近畿タンゴ鉄道 大江高校前駅下車徒歩15分
[問合せ]
大江町役場産業課商工観光係 0773-56-1101
写真・資料提供:大江町役場
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