写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2003.10.11
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
出雲大社のある出雲市と接している湖陵町は、その名のとおり、町内に神西(じんざい)湖があります。この湖は、出雲国風土記に記されている神門水海の名残だそうで、うなぎ、鯉、ふな、しじみなどが獲れます。また、北部は日本海に面して美しい砂浜が広がり、そして川と湖がある風光明媚で、静かな町です。
その静かな町も、10月18~19日には、「神事華( じんじばな) 」と呼ばれる重さ200kgの大きな傘状の華が賑やかに町を練り歩きます。高さ約6メートル、直径5.5メートルあって、細く割った青竹60~70本を傘の骨状に垂らし、金、銀、紺、赤、緑の色とりどりの紙で折った華が約1000個飾り付けられます。今年はこの巨大な華5基が登場します。華は地元住民が1カ月がかりで作り上げます。大漁と五穀豊穣、無病息災などを念じながら氏子によって神事舞と神事華が奉納されます。
この神事華は、佐志武神社の秋の例大祭で、400年以上前から伝わる伝統行事で、町の無形文化財に指定されています。
18日 各地域から「はだこ」という着物と鉢巻き姿の男衆20人が「よっされ、よっされ」の掛け声とともに担ぎ出し、大声で木遣(きやり) を歌いながら、神社へ向けて進行します。午後4時頃、鳥居前に参集。この時、高台にある神社境内から5基揃った華を撮影できます。神事華は、石段を上がって神社に奉納され、神事華は一晩境内に立てられます。 同時に奉納される神事舞は、神話に基づき、祭神である二神の命と一頭の獅子とで笛や太鼓の囃子(はやし)にのりながら舞うものです。
19日 午後2時頃、やはり木遣りを歌いながら男衆が集まり、クライマックスは午後5時過ぎ、神事華が倒されます。その際、集まった地区民らが1年間の無病息災を願い、競って華を飾った青竹を折り、持ち帰って床の間に飾ります。
撮影のポイントは、町を練り歩いて所、5基が参集した所、そして倒す所が挙げられます。また、明るい内に、傘の内側に入って華を撮るのも一考でしょう。撮影はほぼ自由ですが、祭りの進行の邪魔をしないように、さらに「危険を伴う」ことがありますので、注意してもらいたいとのことです。
近隣の撮影場所としては、荒海に浸蝕された断崖と松林の海岸美には定評のある日御碕があります。島根半島が日本海につき出し、灯台、乱舞するウミネコなども撮りたいところです。 山側には、出雲市になりますが、立久恵峡が神戸川に沿って約2kmにわたり、奇岩、断崖の豪壮な景観を見せてくれます。山陰の耶馬渓とも言われています。
[交通アクセス]
湖陵町まで、JR出雲市駅よりバスで20分
最寄り駅 JR山陰線江南駅より車で5分
[問合せ]
湖陵町役場 0853-43-1212
写真・資料提供:湖陵町役場
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