写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.02.07
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
ここ淡路島は、本州とは明石海峡をひと跨ぎの明石海峡大橋、四国とは渦潮を眼下に見る鳴門大橋で結ばれ、島といっても「昔の島」イメージとは大分異なります。京阪神の農業・水産の食料基地として、また、今やなくてはならない半導体の最先端工場もあって、陸続きのメリツトを大きく享受しています。さらに、洲本市は淡路島のかなめ的存在にあります。
その洲本市に「何でこんな祭りが発生したのだろう?」と、大いに疑問の湧く奇祭「ねりこ祭り」があります。船の、海の神様として、崇められている由良湊神社の神事で、数え年3歳の幼児を抱えて泣きわめこうが、何しようが、一散に走るお祭りが2月11日にあります。
祭りの前夜、着飾った母親が、3歳の幼児を連れて参拝します。幼児の額と頬には、紅で十の字をつけられています。神主から御幣を受けて氏子になります。一晩、御幣を家で祀ります。
翌日の本祭りでは御幣を持ったねり子が、由良湊神社より御輿に従い神社の周囲を3回ねり歩いた後、付添の男達に次々に抱えられ、若宮神社まで御幣納めのために、競争して駆けます。由良湊神社より700mほど離れた若宮神社まで、子供を抱えて走り抜けるのですから、大変です。若宮神社で「お鈴」をもらい受けますが、一番早く行けば縁起がよいと言われており、その「一番鈴」をもらうため走るようになったそうです。親類や近所の人の応援を受けて、幼児をリレーで運びます。見学者たちは、抱える人の必死の形相を笑い、泣きわめく幼児に声援を送ります。
この神事が終わると親類、友人を招いて祝宴を開くのが習わしになっています。由良の町あげての祭りです。幼児を抱えて走り抜けるところが撮影場所になります。
ところで、冬とはいえ、この淡路島には、水仙が今を盛りと咲く立川水仙郷、淡路橋立と呼ばれる成島など撮りたい場所が沢山あります。
冬に咲く可憐な水仙が、300万本も咲いています。紀淡海峡を見下ろす高台にあって、花のほとんどが海に向かっていますので、海と水仙を入れようとするなら、場所選びがポイントになります。この水仙郷のある山は柏原山で、上に登ると四国、紀州、京阪神、瀬戸の島々が一望できるのも魅力です。
海岸に沿って、防波堤のように白く、長く砂州が延びています。海岸線が変化に富み、2kmも続いていることから、「淡路橋立」とも呼ばれています。
高さ14.5m、淡路島の中で最大の滝です。強い寒気が入ってくると、凍ってツララができ、神秘的な景色になります。但し、滅多に凍りません。
531体の五百羅漢があって、それぞれ異なる表情と動作を、写真として残して置きたいところです。
[交通アクセス]
ねりこ祭のある由良湊神社
洲本バスターミナル→由良線バス20分→由良四丁目下車→徒歩10分
立川水仙郷
神戸淡路鳴門道洲本IC→R28→県道76経由→南東へ40分
[問合せ]
由良湊神社 0799-27-0562
立川水仙郷 0799-27-2653
写真・資料提供:洲本市役所
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