写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.03.06
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
秋田県は3月といえども、季節はまだ冬です。ここ大内町も例外ではありませんが、海岸に近いこともあって、内陸部のように雪が数m も積もることはほとんどありません。町は昔から地理的に海岸部と内陸部を結ぶ交通の要衝でもあったことから、行き交う人々によって、より新たな祭りや文化が伝えられることになり、それらもいまではしっかりと地域の個性として根付いています。町の祭りや行事は、いずれも発祥当初の姿や風習をよく残し、町ならではの特徴あるものとして受け継がれています。
その特徴を持っている祭りひとつが、3月の第2日曜日(今年は3 月14日)、長坂稲荷神社で催される、勇壮な梵天まつりでしょう。毎年、寒さの厳しい中で、男衆が裸で梵天の奉納合戦を繰り広げます。但し、写真のように、例年、雪があるわけでなく、ない年もあります。
午前8時過ぎから長坂稲荷神社に人が集まります。8時30分から、奉納合戦に使う梵天のコンクール(色やアイディが競われます)。9時過ぎからいよいよ奉納合戦が始まります。我先に梵天を奉納しようと、境内につながる参道では、先陣を争う男衆たちが揉み合いを繰り広げます。そんな昔からの素朴さと豪快な迫力が見ものです。 奉納後、梵天コンクールの表彰などがあって午前中に祭りが終了します。
撮影は、梵天が勢ぞろいするコンクールとやはり揉み合いになります。揉み合いでは、あまり近づき過ぎると危険を伴いますので、中望遠レンズ程度が有利ではないか、とのことです。
赤い前掛けと帽子がトレードマークのお地蔵さんが、ズラリと千体も整然と立ち並んでいる光景は、ほかではなかなか見られない被写体と言えるでしょう。このお地蔵さんの撮影時期は、雪と赤い衣装がおりなす色の対比かも知れません。3月も中旬だけに、雪に恵まれるどうかは、天候次第です。
地元の観光関係者によりますと、5月末から6月始めの季節は、新緑と赤のコントラストが素晴らしく、この頃も是非、カメラに納めてくださいと、語っておられました。 ちなみに、この場所は、およそ200年前、名僧・是山和尚によって開かれた霊場で、お地蔵さんは寄進者によって建立されています。
[交通アクセス]
羽越線羽後岩谷駅下車
[問合せ]
大内町役場産業課 0184-65-2216
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