写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.04.10
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
川の水も温んできた今日この頃は、花祭りが各地で盛んに行われるようになりました。「更級日記」「蜻蛉日記」「枕草子」など、平安時代の女流文学に多く登場する長谷寺。なかでも「源氏物語」の「玉鬘(たまがずら)」がよく知られています。この長谷寺で4月下旬から5月上旬まで、ぼたん祭が催されます。
関西では、長谷寺と聞けば「ああ、ぼたんのお寺」と答えるほど有名ですが、1100年ほど前、唐の皇妃・馬頭夫人(めずぶにん) が献木したと伝えられています。この妃は自分の顔に多大なるコンプレックスを持っていましたが、ある日仙人に「日本の大和の国の長谷観音に立願するしかない」といわれ、祈願したところ、世にも類なき美人となったそうです。このお礼に長谷寺へ使者をたて、十余種の宝物と牡丹十数株を献木します。これが長谷寺で人々に親しまれている牡丹の始まりです。
現在、ぼたんは150種類、 7000株におよび東洋一といわれています。また、四季を通じて「花の御寺」として多くの人に愛されています。ぼたんは、集中しているのではなく、境内にのあちこちで咲いていますので、花のバックがバラエティに富んでおり、撮影に向いた環境です。但し、休日はかなり混み合いますから、平日の朝夕がお勧めです。この「ぼたん祭」が終わる頃、大和に初夏の風が吹き始めます。
この長谷寺、正式な名称は、真言宗豊山派総本山長谷寺といいますが、本尊十一面観音菩薩立像、雨宝童子立像、難陀龍王立像など、鎌倉、室町時代に作られた数々の重要文化財、国宝などが多数あります。建物も荘厳で、是非、撮影しておきたい被写体です。さらに境内には、石観音や巨石で造った楕円形の大きな湯槽など、さまざまな石像物があって、こちらも気をつけて見ておきたいところでしょう。
[交通アクセス]
近鉄長谷寺駅下車 徒歩20分
[問合せ]
長谷寺 0744-47-7001
E-mail:hasedera@sikasenbey.or.jp
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