写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.05.01
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
福岡県のほぼ中央にある糸田町には、伝説の泉「泌泉(たぎり)」があって、こんこんと湧き出る清らかな水が田畑を潤しています。この田畑は「いとよき田」と呼ばれ、「いとだ」の町名の由来にもなっています。
その田畑に恵まれた糸田町で、毎年5月の第二土曜、日曜日(今年は8~9日)に、豪快で、華麗な糸田祇園山笠(通称:祇園祭)があります。両日とも、夕刻からのスタートで、8日午後5時、9日午後4時30分からです。各地区からひき山、担ぎ山(山笠)が出て町内をねり歩きます。このひき山には車輪がついており、子供が主体で引き回します。担ぎ山は大人ばかりで担ぎます。開催場所は、糸田町旧役場前通りがメインになります。
祇園祭は、元禄13年(1700年) ころからの伝統行事で、高さが約6メートル、重量約2トン近い山笠を若者40人ほどでかついで町内を練り歩く迫力ある祭です。
山笠は城郭と武者人形が飾られ、屈強な男たちによって、まず後棒、続いて前棒の順で担がれます。「エンヤヤッサ」の掛け声とともに、担がれた瞬間、鐘と太鼓が一層激しく打ち鳴らされます。
豪華絢爛に飾られた、大きな山笠を揺りながら練り歩きますので、迫力満点です。また、例年、フォトコンテストも実施されています。これらのひき山、担ぎ山は合計で、23基も出されますので、シャッターチャンスも豊富にあります。薄暮から闇の撮影になりますので、高感度フィルムが有利です。但し、豪快な祭だけに、撮影には十分注意したください。
ところで、泌泉は町指定文化財(史跡)になっており、山に降った雨水が、地下の石灰岩層を通り湧き出しているそうです。「天智天皇がこの地方を巡視のおり、鉾で探地したところ神泉を得た」との記述もあるとのこと。以来、水は涸れることなく田畑を潤し、豊作が続いたとも言われています。
[交通アクセス]
JR田川後藤寺駅より平成筑豊鉄道に乗り換え、糸田駅下車
メイン会場までは糸田駅より徒歩10分
[問合せ]
糸田町役場産業経済課 0947-26-1231
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