写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.05.08
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
北海道に桜前線が上陸するのは、例年5月に入ってからです。道内の各地に桜の名所はありますが、有名な場所として挙げられるのが、道東にある厚岸町の桜でしょう。厚岸の桜は淡紅色でうるわしく、訪れる人から「厚岸の桜は日本一美しい」といわれるほどです。5月中旬から淡紅色の花がいっせいに咲き、ことに厚岸湖南の神社、お寺の周辺から子野日公園にかけて、万目の花におおわれます。
また、国泰寺には、老桜樹と呼ばれる、樹齢170年を超えるオオヤマザクラの古木があります。1830年に宮城県石巻市から移植されたと伝えられています。高さ約10m、幹周りは約3mもあります。枝はいくらか痛んでいますが、「八重桜」と間違えられるほど、花にボリュウムがあります。明治時代に入る直前の文久3(1863)年の頃、北海道有形文化財である「日鑑記」の「景峰雑記」に国泰寺で桜花の下で歌舞音曲の盛宴を催し、漢詩をうたって風流を楽しんだことが記されています。その中心となったのがこの「老桜樹」です。
この国泰寺はバラサン岬の入口に位置しています。バラサンとは、アイヌ語で「広い柵」という意味で、厚岸の歴史を知る場所として様々な伝説が残されています。岬の上からの眺望も優れています。境内は江戸時代のたたずまいを伝えており、蝦夷地における特異な歴史的役割を果たした重要な寺として一見の価値があります。
それと意外と知られていないのが厚岸湖です。国内では18番目に大きな湖で、ここの景色も是非、撮っておきたい場所です。
一方、子野日(ねのひ)公園にはオオヤマザクラを中心に約1200本もの桜があります。このオオヤマザクラに加えて、エゾヤマザクラや千島桜が加わります。翆湖園と名付けられた12万平方米の公園では、国泰寺をしのぐ桜の名所として、また毎年、開催されるさくら祭り・かき祭り(今年は5月15~23日9日間)など各種イベントの会場として有名になっています。園内には子どもたちおなじみのサイクルモノレールがあり、フィールドアスレチックや長さ114mの超ロングなすべり台もあって、カメラマンも家族と一緒に楽しめる撮影場所として人気があります。
16日および23日、子野日公園において、チビッ子あさりつかみどりやカラオケのど自慢大などがあります。23日は桜観察会、日本花の会研究専門員 浅利政俊氏の講演もあります。
さらに知られていないという事では、別寒辺牛(べかんべうし)湿原があります。湿原には、ヨシ・スゲの広がる低層湿原、ミズゴケ類が繁茂し、ヒメシャクナゲやツルコケモモなどが咲いています。別寒辺牛湿原は低層湿原の代表的なものです。この湿原には、尾幌川、大別川、別寒辺牛川、チライカリベツ川など流れ、タンチョウも営巣しています。オカヨシガモ、コガモ、オナガガモ、ハシビロガモ、ミコアイサなど、野鳥撮影にも適した場所です。
[交通アクセス]
JR釧路花咲線 釧路から50分で厚岸駅
[問合せ]
厚岸町観光協会 0153-52-3131
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