写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.09.04
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
今年7月1日に、熊野那智大社、那智山青岸渡寺、補陀洛山寺、熊野古道大門坂、那智の瀧、那智原始林が世界遺産に登録されました。この地区は、昔から神聖な場として、平安時代に法皇や上皇らが行幸したほか、「蟻の熊野古道」とも呼ばれるほど多くの人達が訪れています。
その那智勝浦町で、9月12日(日)に「勝浦八幡神社例祭」が催されます。航海安全と大漁を祈願して行われる海の町の素朴で勇壮なお祭りです。勝浦八幡神社は海の守護神として漁業関係者の崇拝を集めています。
海の男たちに担がれた御輿(みこし)が勝浦の町を練り歩きます。海の安全と大漁を祈り、祭りのクライマックスは夕方、御輿もろとも男たちも威勢よく海に飛び込んでいきます。海の町ならではの壮烈な「みそぎ」を見るために、多くの人々がつめかけます。
ただでさえ重い神輿を、海の中を担いで渡るというのはとても大変で、また珍しい光景です。また、大人の神輿に加え、子供神輿も町内を練り歩き、総勢500人にも達します。
その他にも、道端で顔に墨が塗られるという「すみつけ」も行われます。町を練り歩きながら、沿道の人達に墨を塗ります。この墨を塗られると、1年間無病息災でいられるとか、女性は美人になるともいわれ、意外と人気のある行事です。 スケジュールとしては、午前中に神事があって、午後1時過ぎから神輿、子供神輿などの行列が町を練り歩き、夕方に勝浦漁港でフィナーレを迎えます。10人ほどが乗った小舟と神輿が引き合って、結局、神輿が飛び込むハメになります。
一方、撮影地としては、那智の大滝が挙げられますが、ほかにも48の滝があるといわれ、二の滝や三の滝・文覚の滝や陰陽の滝などが知られています。特に陰陽の滝は熊野曼荼羅の郷河川公園から手軽に散策ができ、気軽に撮影できる格好のコースです。
また、那智山も那智山青岸渡寺から徒歩で20分ほど古道を登ると那智高原公園、妙法山や、妙法山阿弥陀寺、太平洋が一望できる見晴し台などがある散策コースとなっています。
ちなみにここ那智山は、富士山が見える最遠の地としても名を馳せていますが、今の時期では、まったく見られません。冬の快晴で空気が澄んでいれば、見られる可能性があるというだけに、よほど運が良くなければ無理なようです。
[交通アクセス]
勝浦八幡神社 JR紀勢本線「紀伊勝浦」下車、徒歩5 分
那智大社 紀伊勝浦駅から熊野交通バス、神社お寺前駐車場行きで30分終点下車
徒歩10分
[問合せ]
那智勝浦町観光協会 0735-52-5311
八幡神社(勝浦地区) 0735-52-1646
写真・資料提供:那智勝浦町観光協会
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