写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.10.09
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
平成16年7月7日に、熊野古道を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が、世界遺産リストに登録されました。熊野古道とは、伊勢や大阪・京都と紀伊半島南部にある熊野の地とを結ぶ道のことをいいます。古くは「くまのみち」、「熊野街道」とも呼ばれ、これらのうち保存状況の良い部分が「熊野参詣道」として国の史跡に指定されています。
「紀伊山地の霊場と参詣道」は、「熊野三山」、「吉野・大峯」、「高野山」の3つの霊場と、これらを結ぶ「熊野参詣道(熊野古道)」、「大峯奥駈道」、「高野山町石道」からなり、三重県・奈良県・和歌山県の合計29市町村にわたって広がっている遺産です。
今回の世界遺産登録では、熊野古道が、自然と人との深い関わりのなかで形成された、すぐれた「文化的景観」を持ち、現在まで良好な形で伝えられていることが高く評価されました。この世界的な遺産を、将来にわたって護り伝えていきたいと思います。
熊野古道には伊勢と熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)を結ぶ伊勢路、その伊勢路の花の窟(はなのいわや)から分かれて熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)に向かう本宮道のほか、大坂から和歌山を経て熊野に至る紀伊路は田辺で熊野本宮に向かう中辺路(なかへち)と、そのまま紀伊半島を海岸線沿いに那智へ向かう大辺路(おおへち)、高野山から熊野本宮へ向かう小辺路(こへち)、吉野から熊野本宮へ向かう奥駈道(おくがけみち)とも呼ばれる大峯道などのいくつかのルートがあります。
紀伊山地の霊場を結ぶ参詣道である熊野古道のうち、伊勢路が伊勢と熊野を結ぶ街道としてかつて賑わいをみせ、「熊野年代記」によると、享和年間(1801~1804)頃には2万人以上の巡礼者が通ったとあります。現在伊勢路は、国道をはじめとした車道に変わってしまった区間も多いですが、昔から変わらずひっそりとした峠道などで残されてきた部分も少なくありません。
伊勢路は、伊勢の田丸(現度会郡玉城町)から初瀬本街道(はせほんかいどう)と分かれ、多気町相鹿瀬(おうがせ)、大台町栃原、大宮町滝原さらに大内山村間弓(まゆみ)を経て、東紀州地域を縦断し、熊野速玉大社あるいは熊野本宮大社へ向かいます。その特色としてあげられることとして、石畳道が良好に残ることと、紀州徳川藩初代藩主徳川頼宣による熊野街道の整備に伴い、東海道などのいわゆる五街道以外の街道としては異例な宿駅や一里塚が設けられたことなどがあります。また、江戸時代はお伊勢参りから熊野詣へ、そして西国三十三ヶ所観音霊場巡りへと向かう、とくに東国の巡礼者が多かったことといわれています。
さて、10月30日(土)に開催が予定されていた「第2回熊野古道まつり」が延期となりました。先日の大雨によって大きな被害が出ている海山町の復旧を願い自粛したもので、今後の予定については、11月中旬頃、実行委員会を開き開催時期を検討します(第2回熊野古道まつりについては紀北県民局保健福祉部 TEL:0597-23-3446にお問合せください)ほかにも世界遺産登録を記念した行事やイベントが各地で開かれています。これらのお問合せは下記に。
[交通アクセス]
車利用
津 ―(国道42号線など1時間30分)― 道の駅 紀伊長島マンボウ ―(徒歩30分)― JR紀伊長島駅
津 ―(国道42号線など1時間20分)― JR梅ヶ谷駅
JR利用
名古屋駅 ―(南紀特急2時間)― 紀伊長島駅 (―(普通10分)―梅ヶ谷駅)
[問合せ]
三重県地域振興部地域振興総務室
TEL:059-224-2373 / FAX:059-224-2418
http://www.pref.mie.jp/chishin/hp/index.htm
東紀州地域活性化事業推進協議会事務局
TEL 0597-89-6172 FAX 0597-89-6184 kassay@u-net.or.jp
資料・写真協力:三重県地域振興部地域振興総務室
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