写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.11.20
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
900年以上の歴史を持つ「木幡の幡まつり」は、全国的にも珍しい初冬の奇祭で、日本三大旗祭りのひとつ。毎年12月の第一日曜日(今年は12月5日・日曜日)に行われる初冬の風物詩です。吹き付ける寒風の中、様々な色に彩られた幡が勢揃いして、大空にひるがえる様子は、壮観で優雅そのもの。毎年多くの観光客で賑わいます。今年4月には国の「重要無形民俗文化財」の指定を受けました。前日から「羽山籠りと水垢離」の行事も行われます。
木幡の幡祭りの由来は、今から947年前。源頼義(みなもとのよりよし)、義家(よしいえ)親子が、戦いに敗れ、わずか数騎で木幡山にこもり、神社に戦勝を祈願したところ、その夜、折からの雪で山の木々は真っ白に染まりました。これが、源氏の白旗のように見え、攻め寄せてきた安倍貞任(あべのさだとう)らは、これを源氏の大軍と思い込み、戦わずして引き返してしまいました。これによって、乱が静まり陸奥の国が安定したと言われています。その後、郷土の人々は、この縁起を「幡祭り」として受け継ぎ、今日に至っているというのがこのお祭りです。
故事によりますと『前九年の役(1051~1062)の際に源頼義・義家親子が安倍氏に敗れて逃れてきて、当山に戦勝を祈願した時、安倍貞任の軍には山の樹木が白旗に見え、戦わずして敗走したため義家親子は陸奥国を鎮定することができたという故事による。900年の伝統を持つ日本三大幡祭りのひとつといわれ、白旗を先頭に赤青黄、色とりどりの五反旗が勢揃いし、ホラ貝を吹き鳴らしつつ木幡山の尾根を縦走する』と記されています。
水垢離(みずごり)
幡競争
祭り前日(今年の場合12月4日)の昼頃から「羽山籠り」が始まります。屋敷内の堂社に布団と米、味噌、野菜等を持って集まります。祭りが終わるまで精進料理で肉、魚などのなまぐさは食べません。41歳以上の元老、35歳以上の中老、34歳以下の若連、初参加者の権立によって組織され、元老の中から選ばれた先達(世話人)を中心に運営されます。 前日夕刻に始まる「水垢離(みずごり)」は、各堂社にある井戸で冷たい井戸水を素裸で浴び、身を清める行事です。桶で13杯、17杯、23杯など奇数回を浴びるのが通例。
◇木幡の幡祭り・スケジュール
12月4日(土) 18時00分: 水ごり(境田堂社)
12月5日(日) 8時00分 :御出迎え
8時30分:出立式
9時00分:オープニングセレモニー 木幡音頭踊り/幡競争/万歳三唱/堂社もちまき
9時30分:出立
*今年から幡行列のコースが変わりました。
2つのコースは木幡山駐車場で分かれます。
●隠津島神社コース木幡第一小グランド→一の鳥居→池ノ坊(旧道)→林道桜畑木幡山線→木幡山駐車場→隠津島神社(本殿)→治家公園(木幡山参宿所)
●羽山神社コース(権立と胎内くぐり)木幡山駐車場→東小屋→胎内くぐり→羽山神社→治家公園(木幡山参宿所)
12時40分:治家公園(木幡山参宿所)到着 昼食(あいさつ・乾杯) イベント
14時30分:万歳三唱・解散 このお祭りのメインイベントである幡行列は、 (1)先導=大将(2)国旗(3)陣貝(ほらがい)(4)梵天(5)駒形(6)宮司(7)総大将(8)権立(9)副大将(10)参謀(11)白幡・色幡(大幡、小幡、ミニ幡)は各堂社の前列につく(12)蒔餅(13)奉納幡(14)一般参拝者―の順で進みます。
木幡の幡祭りの主役である「幡」の長さは、およそ10mで、白または色物の反物を縫い合わせて、太い竹ざおにくくりつけ、担がれます。色とりどりの「幡」は、冬山の木幡山に登ります。福島県内はもとより、全国から多くの観光客がおとずれる木幡の幡まつり。特にカメラマンが多く集まることでも有名です。今年も「幡祭フォトコンテスト」と題して写真を募集します。色再現がしっかりでき、シャッタースピードも調整できる機材を用意してお出かけになってはいかがでしょう。
[交通アクセス]
東和町住民センターまで
国道4号安達ケ原交差点から約14km(車で約20分)
東北自動車道二本松ICから約18km(車で約25分)
磐越自動車道船引三春ICから約25km(車で約35分)
*公共交通機関ご利用の場合はJR 二本松駅からバスが出ていますが、
運行本数が多くないのでお問合せください。
[問合せ]
東和町観光協会事務局 TEL 0243-66-2490
写真・資料提供:東和町観光協会
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。