写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2004.11.27
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
島根県美保関町美保関で12月3日、国譲り神話にちなんだ諸手船(もろたぶね)神事が行われます。湾内を舞台に勇壮な時代絵巻が繰り広げられます。
日本の神は天津神(天上の神)と国津神(大地の神)に分かれ、大地の神の代表が大国主命とされています。大国主命は国を治めていましたが、天上の神の使い(武 甕槌神)が出雲の国にきて、大国主命に「この国を天津神に献上せよ」と伝えました。大国主命は、自分の一存では返事ができないと言って、美保埼で漁をしている我が子の事代主命(恵比寿さん)に判断をまかせました。事代主命は大国主命に国の譲渡を勧めると、乗ってきた船を踏み傾け、呪いの手打ちをしました。すると船はたちまち青い柴の垣根に変わり、事代主命はその中に隠れて再び姿を現 さなかったのです。事代主命の弟建御方神は、国譲りに反対しましたが、武甕槌 神との力競べに負け諏訪湖まで逃げて降伏してしまいました。そのため武甕槌神 は再び大国主命に国譲りについて問うと、大国主命は自分の住まいとして立派な神殿を建ててもらうことと引き換えに国譲りを承諾した。その神殿が出雲大社の始まりだともいわれています。
行事は12月1日から始まり、2日の宵祭りには、司の舞、巫女米が奉納されます。3日の当日は午前中に新嘗祭があり、午後からが諸手船の神事。美保関港に出た2隻の諸手船は、たがいに水をかけあいながら大きく円を描いて三度回り、ヘサキにたてかけてあるマカツという飾りを、どちらが先に美保神社にの本殿に捧げるかを競い合います。
昨年は県内外から約三百人の観光客やアマチュアカメラマンが詰め掛け、神事の 模様を熱心にカメラやビデオに収めていたそうです。
大社造りを二棟並べ、装束の間でつないだ「美保造り」と呼ばれるユニークな本殿(国の重要文化財)をもつ神社。えびすさまでおなじみののコトシロヌシノミコトとミホチヒメノミコトが祀られ、全国300社余りのエビス社の総本社です。漁業・海運・商売の神様として多くの参拝客が訪れます。
[交通アクセス]
八束郡美保関町 美保神社
<車利用の場合>
米子空港より25分/JR境港駅より20分/JR松江駅より40分
<JR利用の場合>
松江もしくは境港よりバスで約1時間
[問合せ]
島根県八束郡美保関町役場
TEL0852-72-2111(代) FAX0852-72-2975
eメール:mihoseki@sx.miracle.ne.jp
資料・写真提供:美保関町役場
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