写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.01.08
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「投扇興(とうせんきょう)」をご存じですか。1m~2m弱ほど離れた場所から開いた扇子を的に目がけて投げ、的を倒す新春にふさわしい遊びです。雅びなために、平安時代の貴族の遊びと思われている方も多いようですが、実は江戸時代の中期頃に盛んに行われていたようです。扇落とし、なげおうぎなどとも呼ばれています。 台の上に蝶と呼ぶ、いちょう形の的を立て、開いた扇を投げてこれを落とします。その落ちた姿、形ちを、源氏54帖にある図式に照らして採点し、優劣を競いあいます。
この投扇興が1月16日(午後1時~午後4時)に、徳島市立徳島城博物館の和室で催されます。もっとも、全国各地でも同様の遊びがあって、扇塚まで設けられている所もあります。 投扇興でなくてはならない道具は、当然ながら、扇と的です。また、的は流派によって「蝶」「胡蝶」「花」「的玉」などいろいろな呼び方や形があります。距離も流派によってまちまちです。
徳島城博物館(下:写真)で開催される投扇興大会では、大人や高校生以上は入場料(大人 300円、高校大学生 200円、中学生以下無料)を払わなければ、見られませんが、投扇の参加対象は小学生以上であれば、誰でも無料で参加できます。但し当日、前もって申込み(受け付け:12時~12時45分)をしておく必要があります。また、撮影は投扇者の邪魔をしなければ、ほぼ自由にできます。
ところで、この博物館の特徴は、徳島藩と藩主蜂須賀家に関する貴重な資料を数多く展示・収蔵されており、藩政の変遷、大名の暮らしと文化、城の構え、城下町の暮らし、阿波水軍の活躍などの資料も展示されています。旧徳島城表御殿庭園(国指定史跡)に隣接し、全国で唯一現存の大名の船「千山丸」(国指定重要文化財)や縮尺50分の1の徳島城御殿復元模型のほか、季節ごとに蜂須賀家の美術資料などもあります。 ちなみに、博物館では、冬の企画展として「書の美を愛でる」展覧会が催されており、写真の構図を考えるのに役立つ絵画もあります。
徳島市は、県東部に位置し、四国一の大河、吉野川とその支流がつくり育てた三角州に発達した町で、緑豊かで優美な眉山がひとつの象徴ともなっています。阿波おどり、人形浄瑠璃、藍染・阿波しじら、木工製品などが有名です。町は天正年間(1573~92年)に蜂須賀家政が阿波に入国し、城郭を築いたのが始まりです。
[交通アクセス]
JR徳島駅から徒歩10分
徳島市バス徳島公園鷲の門前停留所から徒歩5分
[問合せ]
徳島市立徳島城博物館 088-656-2525
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