写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.04.23
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
デジタル・フィルムとも、一眼レフタイプのカメラで使うレンズでは、先端部分にネジ山が切ってあり、ここにフィルターを付けられるようになっています。これは、レンズとボディが一体になっているコンパクトカメラにはない特徴。一眼レフなら、レンズにフィルターを装着して、ファインダーで効果を確認しながら、一味違う写真の表現が楽しめます。フィルターは、実勢価格1枚2000円程度~の価格帯なので、気軽にチャレンジできますよ!
まずは、使用しているレンズを正面からよく見て、レンズの周囲に書いてある数字でフィルター径のサイズ(長さ)を確認。それに合わせて、必要なフィルターを選んでください。フィルター径の大きさは、レンズによって、それぞれ違います。標準系のレンズはフィルター径が小さいので、フィルター1枚の価格もお手頃ですが、望遠系や超広角レンズなどでは、フィルター径が大きくなるので、お値段もちょっと高めになります。
手持ちのレンズが多い場合、特殊効果用フィルターは、いちばんフィルター径が大きなレンズに合わせて揃えるのが、予算節約のコツ。それより一回り小さいレンズに使用するときは、「ステップアップリング」という、フィルター径を調整するアダプターを使って、小さなレンズに大きなフィルターを装着します。こうすれば、同じ種類のフィルターを何枚も持たずに済むので、お得! 荷物も少なくなって、持ち運びがラクになります。
撮影目的ごとに、さまざまな効果を持つフィルターが発売されています。使用の際は、製品パッケージに同封されている説明書で、使い方や露出設定の方法をよく読んでから撮影してください。写真をクリックすると、メーカーの商品説明ページへリンクします。
完全無色透明のレンズ保護専用フィルター。普通の撮影用として、レンズに付けっぱなしにします。衝撃などで、不用意にレンズがキズ付くことを防止。たとえキズを付けてしまっても、フィルターの交換だけで対処できます。機材のクリーニングも、フィルターを拭くだけで済むので、お手入れがラクです。 レンズ保護が目的なので、この「プロテクター」だけは複数のレンズで共用せず、持っているレンズの本数分、フィルター径に合わせて1枚ずつ揃えておきましょう。 類似のフィルターに、紫外線を吸収する「UV」や、薄く赤っぽい色が付いた「スカイライト」があります。「スカイライト」は、晴天の屋外で、画面が青みがかかることを防止する効果があり、主にリバーサルフィルムでの撮影の際に効果を発揮します。レンズ保護のみが目的なら、「プロテクター」が最も汎用性が高いでしょう。
風景撮影用に、持っていると写真の魅力が増すのが、この「PLフィルター」、日本語では「偏光フィルター」。3通りの使い方があり、水面やガラス面を斜めから見たときに、映り込んでいる反射像を消してしまう効果が1つ。青空がバックの撮影で、「青」の深みを強調する効果が1つ。もう1つは、新緑や紅葉などを撮影するときに、植物の葉そのものからの光の反射を抑えて、本来持っている色を引き出すというもの。 PLフィルターは、2枚の偏光板を組み合わせた構造で、前側が回転するようになっています。ファインダー像を確認しながら、前フィルターを回して、最も画面が暗くなったところが、PL効果が高いポイントになります。自動露出・AFタイプの一眼レフでは、露出とピントが正確に測定できるように、必ず「サーキュラー」タイプを選んでおきましょう。
写真撮影用の“虫めがね”。レンズ先端に付けるだけで、被写体との至近距離までのピント合わせができるようになります。最短撮影距離が長めのレンズや、マクロ機能があっても、広角側・望遠側のどちらか一方でしか使えないタイプのズームレンズなどでは、このフィルターを1枚持っているだけで、撮影の自由度が格段に向上します。接写機材としては、最もコストがかからないのも魅力。ただし、「クローズアップレンズ」を付けたままでは、∞(無限大)でも近距離以外にはピントが合わないので、撮影後は、こまめに取り外す必要があります。撮影倍率が異なるさまざまなタイプがラインアップされています。
一般の色フィルターにはない独特のカラー効果が得られる、パープル系、ブルー系、ピンク系の色フィルター3枚セット。白黒写真用の補正用カラーフィルターとは異なり、カラー写真で色彩効果を演出するためのものです。フィルターなしの写真とは雰囲気が異なる、斬新な視覚効果が得られます。「イメージフォト」として、ドラマチックな色彩や遊び心を表現したいときに使ってみてください。砂浜や岩石、高層ビルなど、モノトーンの無機質な風景に、変化を付けたいときに付けて撮ってみると、面白いかもしれませんよ!
このほかにも、多種多様なフィルターがあります。各フィルターの詳細な情報は、「ケンコー」のWEBサイトでご覧ください。 http://www.kenko-tokina.co.jp/filter/
フィルターをお探しの際は、キタムラ各店の店頭にて、お気軽にスタッフまでお申し付けください。インターネット店(オンラインショップ)でも、お買い求めいただけます。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。