写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.04.30
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
言わずもがなですが、写真は、後で見るために撮るもの。せっかく撮影した写真を、そのまま“お蔵入り”させてしまうのはもったいないので、お気に入りの1枚を選んで、オリジナルの「作品」として、いろいろな用途に活用してみましょう。撮った写真を楽しむ第一歩は、デジタルカメラで撮った写真であっても、カメラ本体やパソコンのモニターで見るだけではなくて、ちょっと大きめのサイズでプリントしてみることからスタートします。
プリントした写真は、額に入れてオリジナルのインテリアやプレゼントにするも良し、アルバムやスクラップブックにするも良し。また、フォトコンテストに応募して賞金ゲット! なんてこともできます。
今回のコラムでは、街中で気軽にスケッチした「桜」の写真を例に挙げながら、被写体のタイプ別に、プリントの用途を紹介したいと思います。
フィルムで撮影する場合は、画質とデータ容量の関係を心配する必要がないので、とりあえず自由に撮影した後で、プリントの用途を選ぶことができますが、デジタルカメラの場合は、撮影時に設定した画素数によって、キレイに引き伸ばしプリントができる最大サイズが決まってしまいます。(デジタルでは高画質になるほど、より多くのメモリが必要となり、データカード1枚に入る撮影可能枚数は少なくなるので、旅行などで枚数を多く撮りたければ、画質はある程度まで抑えて設定する必要があります。)ここでご紹介するプリントの用途例は、被写体によってデジタルカメラの画質設定を選ぶ際にも、参考にしてください。ちなみに、フィルムで撮影した場合は、半切や全紙といった特大サイズでも、ほぼ問題ない画質でプリントできます。
以下、3つのタイプについて、ご紹介します。
桜と藤の組み合わせ。
このタイプの写真は、L判など小さいサイズのプリントや、パソコンのモニター上では平凡な感じで、あまり迫力がありませんが、六つ切または四つ切サイズ以上に引き伸ばしプリントすると、隠れた魅力を発見できます。
「ぱっと見」のインパクトが弱いのでコンテストでは入選しにくいと思われますが、反面、窓から見る風景のようなものであるゆえ見飽きることもないので、インテリアにはちょうどいいでしょう。
なお、桜の花びらのように、細かく複雑な形状が大量に積み重なっている被写体は、とにかく画質の細かさが命なのでフィルムに有利。デジタルカメラの場合、撮影時点で、最高画質に設定する必要があります(1枚ごとに大容量のメモリーが必要です)。
散歩の途中? 桜の木の下で雨宿りしている犬を撮りました。
このような、ちょっとしたストーリーを見せるようなタイプの作品は、コンテスト向きです。
フォトコンテストに応募する場合は、募集要項に合わせてプリントサイズを選ぶ必要がありますが、雑誌の月例ならハガキサイズか2Lサイズ。その他のコンテストでは、W六つ切(トリミングで画面両端が切れないタイプ)などが適当です。あまり大きすぎると、郵送応募するときに梱包が大変なので、ほどほどが良いでしょう。
このくらいのプリントサイズが上限であれば、最新機種のデジタル一眼レフカメラでも、問題なく撮影できます。
街中にあるごく普通の風景も、桜が咲いたことで、いつもと違った雰囲気を漂わせます。PLフィルター(偏光フィルター)を使用すれば、春霞の空も、深みのある青色で表現することができます。
ただ、もとの被写体が平凡であることには変わりないので、このタイプの写真は、インテリアにしてもコンテストにしても、「帯に短し、たすきに長し」といった感じでしょうか?
使い方としては、アルバムやスクラップブックで、家族や友人と一緒に撮った記念写真に並べて貼っておく、というような用途があります。こうしておけば、アルバムにもアクセントが付くので、いい思い出になります。
プリントサイズは、Lサイズから、大きくても2Lくらいで十分でしょう。コンパクトデジタルカメラで撮影した写真でも、この用途ならバッチリです。
写真撮影が特に趣味ではないという方も、記念写真を撮ったら、そのまわりの景色を少しだけでも撮っておくと、写真を後で見る楽しみが広がりますよ!
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。