写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.05.14
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
一般の写真愛好家が、比較的手軽に作品を発表できる手段として、「フォトコンテスト」があります。フォトコンテストは、自分で撮影した写真作品(他人の作品ではダメ)を主催者に送って、集まった作品の中から、審査によって優秀作品を選び表彰するもの。ほとんどの場合、入選・入賞すると、賞金か、それに準ずる賞品がもらえます。フォトコンテストには、力試しができるとか、たくさんの人に写真を見てもらえるなどの楽しみもありますが、大多数の写真愛好家の方にとって、最大の魅力、そして写真作品を応募するモチベーションの源は、この「賞金」にあるのではないでしょうか?
フォトコンテストの賞金は、最高賞クラスの事例で、2万円~100万円以上までさまざま。フォトコンテストの中にも、いろいろなタイプがあり、最高賞金額も、それぞれに違いがあります。また、最高賞を逃しても、2位、3位、佳作などのクラスにも、順位に見合った賞金が用意されている場合が多いです。賞金額が高くなるほど、コンテストの規模も大きく、応募作品総数も多い、つまりライバルが多いため審査の倍率が高く、上位入賞が難しくなると考えられます。
このようなフォトコンテストで「賞金稼ぎ」をするには、それなりのコツがあります。さまざまなフォトコンテストから、自分にとって有利な、「勝ち目」のあるコンテストを選んで、入選の勝率を高める作戦を練りながら、継続的に応募することが必要なのです。今回から、フォトコン入賞をめざす写真愛好家の皆さんのために、実践に役立つ「写真コンテスト攻略作戦」をシリーズでお届けします。
地方自治体や企業、商店街などが主催するイベントで、アトラクションの一つとして実施されるフォトコンテスト。撮影会とセットで、作品を募集することも多く、通例では主催者から具体的な「テーマ」や「撮影場所」が示されます。応募倍率は、比較的低めなので、腕に覚えのある方なら、入選の可能性は高いでしょう。上位入賞者には、賞金、または賞品や商品券が用意されている例もあります。フォトコンテストに初めて作品を応募する人には、ファーストステップとしておすすめです。
書店で販売されている月刊のカメラ雑誌が、毎月、誌上で実施しているフォトコンテスト。応募できるチャンスが最も多いコンテストで、たとえ落選しても再チャレンジが容易です。作品のテーマは自由。使用機材の制約もなく、基本的に誰でも応募することができます。賞金額の水準は、学研CAPAの場合で、最高賞の1席が2万円、2席が1万円、3席が6000円、佳作が3000円。ほかの雑誌でも、ほぼ同水準です。賞金額そのものは、大規模なコンテストに比べれば安いかもしれませんが、応募するチャンスが毎月あり、コンスタントに入選を重ねることもできるので、「賞金稼ぎ」をするなら雑誌の月例は絶対に外せません。
カメラ・フィルム関連のメーカーや、量販店、新聞社などが恒例行事として実施する、大規模なフォトコンテスト。ほとんどは、1年に1回~数回のみの実施で、応募できる機会が限られますが、その分、入賞賞金は最高賞クラスで10~100万円と、高めに設定されています。キタムラが季節ごとに実施している、「四季のフォトコンテスト」も、このタイプです。上位入賞すると、一眼レフカメラ1台の購入代金に相当する“元”が1回で取れるほか、作品がギャラリーや雑誌・新聞などで発表されることも多いです。ただし、応募倍率が高く、上位入賞の最終審査では、かなりのハイレベル戦になることもあり、ハイリスク・ハイリターン型のコンテストと言えます。なお、メーカーが主催するフォトコンテストでは、使用機材を自社製品のみに限る場合もあるので、応募規定をよく読む必要があります。
業界団体、写真家団体などが主催するフォトコンテスト。一般公募形式であれば誰でも応募可能ですが、プロ写真家、またはプロをめざす写真愛好家や学生が応募する例が多いようです。入選すると、美術館などでも展示されます。上位入賞の賞金は100万円超に達する場合もありますが、応募時には作品1点ごとに応募料が必要で(審査有料)、入選作品を美術館などで展示する場合にも展示料が作者の負担となることもあります。したがって、落選すれば赤字になるリスクもあります。コンテストとしての難易度は非常に高く、プロ写真家の作品でも、落選することが普通にあります。「賞金稼ぎ」というよりも、入選することが「名誉」となり、作者の存在をアピールできるところに価値があるとみなされているフォトコンテストです。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。