写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.05.21
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
メジャーカメラ雑誌の誌上で毎月実施されている、月例フォトコンテストを例に挙げて、経験者の声をもとにフォトコンテスト入選のコツをご紹介します。月例フォトコンなら、いつでも思い立ったときから、作品応募をスタートできるので、皆さんも気軽にチャレンジしてみてください。ほかのフォトコンテストも、カメラ雑誌の月例フォトコンへの攻略法を応用することで、入選が狙えると思います。入選記録を積み重ねていけば、抽選の「懸賞」以上には高確率かつ確実に賞金稼ぎができるかも?
フォトコンテストでは、同時に応募された作品群の中から、まわりとの比較で相対的に「優秀」とされる作品が、入選枠数の範囲で順位を付けて選ばれます。これが、資格検定や運転免許など、規定の合格ラインを超えれば、誰でも人数制限なく認定がもらえる技能試験と大きく異なるところです。だから、写真作品として、良く「ありがち」な被写体では、それだけライバルが多いわけで、特定分野の作品が“供給過剰”の状態になって、入選のチャンスを薄めてしまいます。ペットを、ただそのまま撮っただけの写真や、非常に有名な観光地の風景を展望台からそのまま撮った写真などは、ライバルがたくさん現れそうですね。これらのライバルが多そうな(=ありきたりの)写真を避けて応募した方が、入選する可能性は高まるであろうと、予想できるわけです。
「珍しい作品を撮るためには、どこか遠くへ旅をしなくては…。しかし、時間と予算が厳しいなあ。」と思われる方。フォトコンテストの作品を撮るだけのために、無理して遠出をしなくても大丈夫なのです。1回遠方に撮影旅行にでかけるだけの予算を振り向けて、「近所」のいろいろな場所を継続的に撮影してみてください。雑誌の月例フォトコンは、全国から作品が集まるので、ある人にとっての「近所」は、ほかのライバルにとっての「遠方」になるのです。自分の住んでいる街や、勤務先などの周辺、定期券で途中下車できる場所にも、魅力的な撮影地は潜んでいます。こうすれば、撮影に行く交通費を安く、移動時間を短く抑えて、撮影できる写真の絶対量を増やすことができます。すると、フォトコンに応募できる作品も、たくさんストックできて、入選確率もアップ。見事入選できれば、撮影コストと賞金の費用対効果も好転します。普段から、小さなカメラを持ち歩いて、通勤・通学の途中で撮影するという方法もあり。もちろん、「近所」だけがすべてではないので、どこかへ旅行する機会があったときには、普段撮れない写真を思う存分に撮ってください。
フォトコンテストは、審査員が人の目で見て作品を選ぶものです。よって、あまり被写体がマニアックだったり、グロテスクだったりして、見ることに嫌悪感を抱くようなものだと入選しません。フォトコンテストの大半は、主催する会社の企業活動に関係するものなので、企業イメージを損ねるような作品を入選させることは、普通に考えてもあり得ないのです。社会的な「ドキュメンタリー写真」というジャンルもありますが、カメラ雑誌の月例フォトコンテストは、写真作品そのものを審査・発表するもので、社会問題の告発をする場所ではありません。その点は理解した上で、キレイだったり、面白かったりなど、見る人が好感を持てる作品を選んで応募しましょう。社会的なドキュメンタリー写真は、カメラ雑誌の月例フォトコンよりも、新聞社のニュース写真に応募した方が得策です。
(ここでご紹介したノウハウは、フォトコンテスト入選をめざすための「ヒント」であり、確実な入選を保証するものではありません。)
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。