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写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー

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2005.05.28

ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!

【写真コンテスト攻略作戦シリーズ・その3】
月例フォトコンテストで、入選を狙うための作戦(撮影テクニック編)

メジャーカメラ雑誌の誌上で毎月実施されており、いつでも思い立ったときから、作品応募をスタートできる「月例フォトコンテスト」(賞金あり!)を例に挙げて、経験者の声をもとにフォトコンテスト入選のコツをご紹介するシリーズ。ほかのフォトコンテストも、この攻略法を応用することで、入選が狙えると思います。今日は、コンテスト作品ならではの「撮影のコツ」がテーマ。今回からご覧になる方は、リンクするURLのページから、バックナンバーもご参照ください。

【撮影のコツ】

●基本的にはメインの被写体を大きく撮る

カメラ雑誌の月例フォトコンテストでは、限られたスペースにたくさんの入選作品を掲載するため、作品1点の面積が小さくなります。したがって、小さなサイズでも、何が写っているのか一目でわかるような写真であった方が、雑誌の誌面に載せるのが最終目的の作品としては、注目度を高くできます。 ということで、応募作品を撮影するときには、メインの被写体が大きく写るような構図にすると、画面に迫力が出て、雑誌のフォトコン向けの写真にできます。ただし、何でも望遠とマクロで撮ると、すぐに飽きられてしまうので、広角レンズを使って被写体に一歩近付いて撮るなど、いろいろと工夫して撮影し、応募作品に表現の幅を持たせることも必要です。 「大きく撮る」という方法は、あくまで基本ですので、いつでもそれでいいというものではありません。でも、撮影現場では、メインの被写体を大きく撮ったカットも1枚押さえておけば、フォトコンの作品にできるチャンスをライバルより1つ多く、つかめると思います。

●「季節感」をうまく使い分ける

フォトコン応募用の作品を撮影するときには、風景写真の場合、桜や新緑、紅葉、雪など、季節感のある被写体を含めた写真と、それらが写っていない都会的な写真の両方を撮りためてストックしておきましょう。応募テーマが「自由」である場合は、その中から、締切のタイミングに合わせて適当な作品を選んで応募すれば、ほかの応募作品との比較から、入選のチャンスも増える可能性があります。 季節を代表するような特徴的な被写体を撮った写真は、普通は、ある一定の期間に集中してフォトコンに応募されます。例えば、4月に撮った桜の写真は、5月ごろに締切があるフォトコンに応募されやすいのです。この時期に、あえて季節感のない都会的な風景の写真も応募作品に入れておくと、桜の写真どうしでライバル争いすることが避けられ、入選も期待できます。しかし、5月ごろに紅葉の写真などを応募するのは、いかにも去年の「使いまわし」っぽい感じがするので逆効果なことも。 応募作品は、未発表であれば、必ずしも直前に撮った写真でなくても構いませんが、見た人(審査員)がどう思うか、想像して応募してみてください。

●コンパクトカメラ、プログラム露出モードでもOK!

フォトコンテストは、撮影の技能を検定するものではなく、あくまで撮影された成果である作品を審査するもの。つまり、写真が魅力的なら、それでOKなのです。だから、機材が一眼レフでなくても、マニュアル露出で撮らなくても、何も問題はありません。実際、携帯電話のカメラや、レンズ付きフィルムで撮影した作品が入選している例も出ています。 ただし、前述の「メインの被写体を大きく撮る」というテクニックに照らし合わせるならば、一眼レフで撮影する方が有利であることは確かです。 ちなみに、カメラ雑誌の月例フォトコンでは、画像データのみでの応募は、受け付けていないことがほとんどなので、デジタルカメラで撮影した写真も、必ずプリントしてから応募しましょう。プリントは、印画紙を使う「お店プリント」をおすすめします。

●斜めに撮らない

奇をてらって、カメラをわざと傾ける撮り方も、あるにはありますが、月例フォトコンテストの応募作品を撮影する場合、これは原則として、やらないほうがベターです。なぜなら、入選作品を掲載する雑誌の誌面に、「斜め」というレイアウトはないから。 カメラ雑誌では必ず、縦位置か横位置の直角レイアウトで、たくさんの入選作品を並べているので、カメラを傾けて撮ったつもりの写真でも、結局は縦位置か横位置にずらして掲載するしかないのです。よって審査の際にも、縦か横のどちらかとして、斜めの写真を取り扱う可能性が高いでしょう。つまり、斜めに撮ると、どう見てもらえるのかわからないのです。 だから、個人的なアルバムに貼る記念写真以外では、カメラは縦か横で水平にして撮るのが鉄則です。ただし、斜めに撮ることに、表現上の明確な「必然性」があれば、トライしてみても良いでしょう。

次回に続く

(ここでご紹介したノウハウは、フォトコンテスト入選をめざすための「ヒント」であり、確実な入選を保証するものではありません。)

 
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