写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.06.04
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
メジャーカメラ雑誌の誌上で毎月実施されており、いつでも思い立ったときから、作品応募をスタートできる「月例フォトコンテスト」(賞金あり!)を例に挙げて、経験者の声をもとにフォトコンテスト入選のコツをご紹介するシリーズ。ほかのフォトコンテストも、この攻略法を応用することで、入選が狙えると思います。今日は、「せっかく撮影した作品だから、なるべく高い確率で入選させたい」という作者感情に応えて、「作品応募のコツ」がテーマ。今回からご覧になる方は、リンクするURLのページから、バックナンバーもご参照ください。
雑誌の月例フォトコンテストは、毎月実施されていて選考のチャンスが多いので、応募する回数を増やせば、その分だけ入選する確率もアップします。気が向いたときに1回だけ応募するのではなくて、習慣として月例フォトコンには、毎月休まずに応募を続けるのが基本。そうすれば、同時に応募されるほかの作品との比較で審査されるという、競争条件のばらつきを、ある程度まで平均化することができます。
すると、入選できるチャンスが増えて、獲得賞金額がアップできる期待も。月例フォトコンテストで賞金稼ぎを狙うなら、応募1回ごと単独の勝敗に一喜一憂するよりも、半年とか年間という長い期間で見たときに、応募したフォトコン全体での勝率を高めていくことが作戦のカギとなります。
雑誌の月例フォトコンテストの場合、たとえ佳作でも入選すれば、3000円ほどの賞金がもらえます(学研CAPAの例)。しかし、予選落ちしてしまった場合、稼ぎはゼロ。写真は、撮影時点から、必ず先行投資のお金がかかっているものなので、佳作と落選の間にある3000円の格差は、非常に大きな意味を持ちます。
フォトコンテストは、同時期に応募された、ほかの作品との比較なので、最高賞を取ることは、ある意味、自分の実力だけでは及ばない「運まかせ」の一面もあります。しかし、佳作入選レベルまでなら、自分の努力がある程度反映されやすいので、まずは、このレベルを恒常的に維持することをめざしましょう。そして、確実に賞金を稼ぎつつ、資金を回転して、撮影と作品応募を続けていけば、少なくともフォトコンテストで損をすることだけは防げます。
佳作入選レベルを長期間キープできれば、いずれ、ほかの応募作品との比較で、自分の作品が最も有利な条件で審査される場合も出てくるので、上位入賞のチャンスも巡ってきます。
月例フォトコンテストの応募作品は、自分が撮影したストックの中から、被写体そのものが違う作品を厳選して、応募1回ごとに、計5点ほどの複数作品を出しておくのがコツ。こうすれば、自分の作品どうしの食い合いを避けられます。
同じような被写体の写真5点を応募しても、どんなにレベルの高い作品であれ、入選するのは1人1点です。ゆえに、同種の作品だけでは、審査結果に手応えがあっても自作での食い合いが必ず発生するほか、その反対に、被写体そのものが審査員の目にとまらなければ、一挙に全滅するリスクもあります。
これに対して、応募する作品5点の構成を、被写体の種類で5通りに分散しておけば、その中の被写体のどれかが注目されるチャンスは5倍になります。月例フォトコンでは、応募に使わなかった作品は翌月以降の応募に回すこともできますし、ほかのフォトコンテストに応募することもできます。自分の作品に自信があるなら、一挙大量応募よりも、小出しにピンポイント応募を継続した方が、入選の回数を増やすことができるというわけです。
作品を一度に大量応募すると、梱包の重量・サイズにしたがって、郵送にかかる送料がコスト的に負担となるほか、枚数が増える分だけプリント代もかさみます。応募コストを節約する上でも、作品は事前によく考えて選ぶことをおすすめします。
雑誌の月例フォトコンテストは、毎月、決まった日に締め切りが設定されています。一方、カレンダーを見ると、1ヶ月の平日の日数には月ごとに、ばらつきがあります。この点から極めて大雑把に計算すると、郵便の配達がある平日の多い月ほど、主催者に届くフォトコンテストの応募作品の総数は多くなり、休日が多い月ほど、応募総数は減ることになります。また、規定の締切日が休日なら、その日の郵便配達がないわけで、実質的な締切日は締切の前日になります。
ということから考えると、日数の短い2月、連休がある5月、お盆休みがある8月、年末年始の休みがある12月あたりは、応募作品数そのものが少なくなり、入選の競争倍率が下がる可能性もあり得ます。このタイミングで忘れずに作品を応募すれば、入選の可能性もアップするでしょう。
ただし、5月と8月は旅行・レジャーに出かけて写真を撮る人が多く、かえって応募作品が増えることもあるので、天候の影響なども含めて作戦を練り、臨機応変に対応するのが良いのではないでしょうか。
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