写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.07.02
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
いよいよ、待ちに待った夏休みの到来! デジタルカメラの出番も、何かと多くなりそうです。海へ山へ、万博へと遊びに行く、旅や帰省の思い出をデジカメで撮るのはもちろんだけど、小中学生の皆さんの場合、もう一つ忘れてならないのが、宿題と自由研究。これも、デジカメがあると結構「楽勝!」でいけることもあるので、要領よく宿題を片付けて、楽しい夏休みを過ごしてください。お父さんが子供の宿題を手伝ってあげるなら、デジカメを使った写真撮影で協力するという方法もありますよ!
夏休みの宿題で、定番となるのが「あさがお」の観察日記。大人でも、夏になって「あさがお」が咲いているのを見つけると、一番に小学生のころの「宿題」を思い出す方が多いのではないでしょうか? 8月下旬ごろまで宿題のことをコロッと忘れていて、結局、友達の観察日記を見せてもらって、テキトウに想像して日記を描いたりとか…。
観察日記は、まじめにやるなら毎日、本当に花や葉っぱを観察してスケッチと日記を書かなくてはならないのだけど、なかなか、これは子供ながらに大変な作業だったりもします。そこで、21世紀ならではのアイテムとして登場するのがデジタルカメラ。遊びや塾が忙しくて、観察日記を書けない日があっても、写真を撮るくらいなら一瞬なので、宿題がラクにできます。
でも、小学校で「デジカメを使ってあさがおを観察しましょう」という課題がそのまま出ることは、おそらくないので、実際にはデジカメで花の写真を撮っておいて、後で、じっくり写真を見ながら絵を描くということになるでしょう。
毎日「あさがお」の絵を描くのは面倒だから、写真なら手抜きできる! ということは横に置いておくとしても、デジカメを使うと、観察する時刻が、毎日ほぼ一定に保てるので、理科の学習として学術的にも意味のある観察日記ができます。「あさがお」は、咲くのも、しぼむのも、意外とスピードが速いので、ゆっくり手で絵を描いていると、描き始めた時と描き終わった時では、花の形が変わってきてしまいます。そこでデジカメを使って、毎日、だいたい同じ時刻に花の写真を撮れば、本当にその時刻ピッタリで花の変化が記録できます。
しかも、デジカメは日付と時刻も自動的に記録できるので、観察の資料としては、かなり正確です。撮影を毎日続けて、ある程度、花の写真がまとまったところで、写真を見ながら観察日記をつければ、「あさがお」の成長が時間の流れに沿って体系的に理解でき、しかも宿題の片付け方としても、かなり効率的です。課題が「手描きの絵日記」でなくても良い自由研究なら、写真をそのまま使って宿題を仕上げてもOK!デジカメを使いこなしてレポートを作れれば、採点の評価がアップするかもしれません。
スケッチを描くときに参考にするだけなら、それほど背景の写り具合を気にする必要がないので、コンパクトデジタルカメラでもOK! 最近はコンパクトタイプでもマクロ撮影が可能な機種が多いので、かなり花に近づいて撮影できます。屋外で撮影する場合、手ブレ補正が可能な機種や高感度撮影ができる機種の方が、手ブレや風ブレが防げるので、撮影がラクでしょう。
背景がゴチャゴチャしないよう、よりキレイに撮るなら、デジタル一眼レフカメラの使用がおすすめ。標準ズームレンズだけでも、簡単なマクロ撮影は可能ですが、より画質にこだわるなら、接写専用の単焦点マクロレンズを選ぶこともできます。
「あさがお」は、それほど撮影が難しい花ではないので、デジタルカメラのオートフォーカスと自動露出に任せておけば、十分に気に入った写真が撮れます。花の色が中間色っぽいものが多く、真っ白とか真っ黒な花はないので、特に露出補正の必要もありません。十分な明るさがあり、なおかつ直射日光が当たらない場所を選べば、セッティングは完璧でしょう。
屋内なら、朝~日中に、明るい窓辺から入る自然光(日光が当たるところという意味ではなく、屋外から入る窓辺の光で撮影場所が全体的に明るくなるようなところ)を使って撮影するのが、最も失敗のない方法。フラッシュは使わない方が、どなたでもキレイに撮れる場合が多いです。わかりにくければ、試しに1枚撮ってデジカメの液晶モニターで、画像を確認してください。
強いて気を付けたい点といえば、屋外で撮影する場合、風が吹いていると、ピントがズレたり、被写体が動いてブレてしまうことがあるので、風が止んだ瞬間にシャッターを切るようにしましょう。つぼみから花が咲いていくまでを連続的に記録する場合は、三脚を利用して、すべてのカットを同じ視点の位置から撮影した方が、観察の資料として、わかりやすい写真になります。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。