写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.07.23
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
デジタルカメラ、またはカメラ付き携帯電話と、モバイルプリンターをセットで持ち歩いて、撮ったその場でプリントするという最近のスタイル。これ、何かの「デジャビュ」(既視感)のような気もしますが、よく考えてみれば「インスタントカメラ」と同じではありませんか!? 撮影すると、すぐその場でカメラから写真が出てくる「あれ」。デジカメ全盛で、もう姿を消してしまったのかと思えば、どっこい、まだまだ健在なのです。
シャッターを切ってから写真が見られるまでのスピードは、すべてのカメラでダントツ1位。写真が1枚だけ必要な場合なら、操作は最もカンタン! そういう意味では、案外、最新型のデジカメよりも便利な一面もあります。
今回は、そんなインスタントカメラにスポットを当ててみました。
専用カメラに、「自己現像方式」の専用フィルム(実質的にはフィルム兼プリントといったところ)をセットし、1回シャッターボタンを押すごとにフィルムが1枚ずつ出てきて、1~2分ほど待っていれば画像が出現。そのまま写真として使えるのが、インスタントカメラの便利なところ。この分野の草分けであるポラロイド社からは、パーソナル用の普通タイプとして、現在4機種のカメラが発売されています。
超音波AFによる自動ピント合わせが可能な高機能モデル「1200si」と、固定焦点式の「One600」シリーズがあり、自動露出や自動ストロボ機能も搭載。カメラ本体のメーカー希望小売価格も、上位機種の「One600 Pro」で10,500円(税込)と、かなりお買い得です。フィルムのランニングコストが、デジカメプリントに比べて少々高めではありますが、低額の機材コストと、メモリーカードや専用バッテリーはもちろん、パソコンもいらないことを考慮すれば、全体では割安とも考えられます。写真のサイズは、「One600」シリーズ用のレギュラーフィルムで10.7×8.8cm。
気になる「焼き増し」についても、キタムラのお店にオーダーしていただければ十分に対応可能。デジカメやフィルムカメラで撮影した写真と同じように、プリントの焼き増しができます。ちなみに、撮影後のフィルムを、「パタパタ」と振り回すと早く画像が出ると思われている方もいらっしゃるようですが、これはまったくの「迷信」。フィルムを振り回しても自己現像の進行スピードは何ら変わりませんし、むしろ、画像が安定するまでは、フィルムを揺らさないほうが、現像ムラのないキレイな写真が仕上がるそうです。撮影したフィルムは、振らずにそのまま、じっと画像が出るのを待っていましょう。
インスタントカメラならではの、お手軽さとスタイリッシュなデザインで、根強い人気を集めているのが、富士フイルムの「チェキ」。チェキ専用フィルムを使用して、カードサイズの写真(8.6×5.4cm)を簡単に撮影できます。
現在は、露出機能やセルフタイマーなどに違いがある4機種が、「チェキ」の名前でラインアップ。しかも、この現行シリーズは、すべてデジタルカメラが普及した後で登場していることも、ちょっとした驚きです! 「チェキ」はデジカメと、しっかりユーザーのニーズを住み分けているようですね。
製品の特性としては、カメラ付き携帯向けのプリンター「Pivi」の銀塩アナログ版といったところで、これも“飲み会”などのパーティ用で、その場を盛り上げる小道具として活躍中。「チェキ」ではデジタルデータを転送しなくても、撮影後すぐに本体から写真が出てくるので、これはこれで便利なのです。酔っぱらったときに撮影するなら、このシンプルさがいいのかもしれません。
ほかにも、Lサイズのアルバムに入るワイドサイズ写真(8.6×10.8cm)が撮影できる「インスタックスワイド200」も発売中。こちらは、風景やスナップなど、通常の撮影にも使いやすいインスタントカメラ。「ポラロイド」の実質的な対抗馬となるモデルです。「チェキ」など、富士フイルムのインスタントカメラで撮った写真も、もちろん「お店プリント」にオーダーすれば、焼き増しすることができます。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。