写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.09.03
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
音楽やスポーツの世界では、小さな子どもの頃から活動を始めて、早くから感覚と技術を磨くことで、トッププレーヤーとなっている人がたくさんいます。これは、写真も同じこと。子どものころからカメラに親しんでいれば、大人になるまでの間に、無理な勉強や訓練をすることなく、楽しみながら写真の技術を上達できるでしょう。前回から続く、「写真の英才教育」シリーズ。今週は、いよいよ一眼レフデビューへ向けたステップアップに挑戦します。
カメラをお求めの際は、キタムラ各店の店頭、またはオンラインショップにてお気軽にご相談ください。
パソコンが使えるようになったら、ちょっと高機能なデジタルカメラにもチャレンジしてみると、実践的に写真を活用するための勉強になります。小学校高学年くらいになると、いろいろと興味の対象も広がってくるので、カメラを向ける被写体も、身近な人やモノだけでなく、花や動物、電車やクルマ、飛行機、洋服、好きな芸能人などなど、いろいろと増えてくるでしょう。
そこで、単純にカメラの使い方を練習するためではなくて、興味のあるものを自分で見つけて写真に撮るという表現の目的を達成するためにおすすめしたいのが、ズームレンズ一体型のデジタルカメラ。これが1台あれば、レンズ交換式の本格的なデジタル一眼レフを使う一歩手前で、ワンランク上のこだわりある写真撮影を簡単に体験できます。パソコンやプリンターとの相性も良いので、学校の勉強や趣味のサポート役としても大活躍してくれるでしょう。
このタイプの機種は、高機能な分だけ多少は値の張る買い物になるので、やはり、家庭用にデジタルカメラを購入するとき、お子さまの希望する撮影にも対応できるように選択するスタイルになるでしょう。レンズ一体型デジタルカメラの多くには、自動露出モードのほかにマニュアル露出モードも搭載されており、ちょっとテクニックに凝った撮影も試すことができます。
中学生になると、文化祭、体育祭、修学旅行などの学校行事で、写真を撮る機会も増えてきます。学校のクラブ活動で、写真部に入る人もいるでしょう。また、友達どうしで遊びに行ったら、記念写真やスナップもたくさん撮りたいですね。
もし、写真を撮ることに深い興味があるのなら、中学生になったらデジタル一眼レフの操作を覚えることをおすすめします。レンズの選択や、シャッターと絞りの調節など、写真を撮るために必要な知識を体系的に学びながら、実際にいろいろな写真を撮ってみるのがここでの目的。必要なテクニックのレベルは、コンパクト機やレンズ一体型のデジカメに比べれば多少はアップしますが、説明書やカメラ雑誌を読みながら、自分の力でカメラと写真の勉強を進めていくことは十分可能です。
現在発売中のモデルなら、いずれもプログラム、絞り優先、シャッター速度優先など、精度の高い自動露出機能が付いているので、一眼レフとはいえ、それほど撮影が難しくなるということはありません。一通りの機能を使いこなせるようになったら、マニュアル露出も利用すると、個性ある面白い写真が撮れます。
デジタル一眼レフは別売のレンズを含めると、それなりに高額になるので、家族兼用として購入する家庭が多いと思いますが、一眼レフなら、将来的にもレンズやカメラ本体を買い足して、長く使い続けることが可能です。したがって、お子さまの写真教育としても、大きな“投資効果”が期待できます。
高校生以上で写真に関心があるという人は、少なからず、プロカメラマンになることや、写真業界への就職を意識しているのではないでしょうか? それならば、学生時代にはデジタルカメラだけでなく、銀塩フィルムでの撮影も一通り覚えておくと、その知識が将来、役に立つことも多いでしょう。
高校生になれば、アルバイトで稼いだお金で、自分専用のカメラを買うこともできますから、いろいろなカメラのカタログを比較検討して、長くつきあえる一台を選んでみましょう。おすすめのカメラは、やはりフィルム用の一眼レフ。実践の撮影ではデジタル一眼レフでも支障はありませんが、写真の技術訓練用ならフィルム機がベストです。できれば、プロ仕様の高級機または中級機とリバーサルフィルム、そして複数のレンズを使って、マニュアル露出での撮影テクニックに磨きをかけてください。
高級機は、発売当初の新品の値段は高めですが、キタムラでは中古カメラも扱っているので、比較的低コストで入手することもできます。フィルム一眼レフカメラをマニュアルモードで撮影する技術を習得しておけば、あとはどんな種類のカメラでも、その応用で操作が自由自在になります。
2回のシリーズ全体をご覧いただくと、写真はやはりデジタル全盛の時代にあっても、「フィルムに始まり、フィルムに終わる」と言えるのではないかという結果になりました。
ここでご紹介したカメラは、決して、この年齢では必ずこのカメラを使うべきという基準を示したものではありません。写真やカメラに初めて関心を持ち始めたときの年齢に応じ、人それぞれの希望に合わせて、無理なく楽しみながら撮影活動をスタートできるように、「入門用」としてピッタリのカメラを、あくまで一般的な視点から選んだものです。
基本的には、カメラ選びは、表現技術へのこだわり度と、撮りたい被写体、プラス予算の関係で決めればよいので、ここに挙げた例に関わらず、人それぞれに好みのカメラを選んでいただければOKです。この記事をご覧いただいた少年・少女カメラマンの中から、将来、有望な写真家が世に出ることを願っています。
(シリーズ完)
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。