写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.11.12
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
カメラには、「アクセサリー」と総称されるオプションの小道具があり、各メーカーから製品仕様に合うものが発売されています。その多くは、実用的な機能を補完するためのもので、決してカメラをカッコ良く見せるだけのデコレーションパーツではありません。しかし、アクセサリーの中でも、カメラの携行時に使う「ストラップ」だけは、それなりにファッション性があって、見映えの良い商品がいろいろと揃っています。一眼レフカメラを使う楽しみの一つは、このストラップを変えてみることで、ちょっとした、お洒落ができるところにもあるというわけです。カメラのボディには、購入時の付属品としても一応はストラップが付いていますが、別売りのストラップはカラーも豊富で、なおかつ使い心地もより優れているので、機会があれば一度試してみてください。
ストラップとは、カメラボディに取り付けて、携行時や撮影時の落下防止のために利用する、専用の「ひも」のこと。一眼レフ用では、肩や首にかけて使う、長いタイプものが多くなっています。カメラの購入時に同梱されている付属品では幅が細いストラップもありますが、別売りのストラップでは、より幅が広く、しっかりした材質のものが多いようです。ストラップは、幅が広いほうが、荷重を分散できて、単位面積当たりにかかる重量が軽くなるので、カメラを長時間にわたって持ち歩いても疲れにくくなります。
いろいろなカラーが選べるストラップ
ニコン用は、こちらのページを参照
他のメーカーも、各社専用のストラップを取り揃えています。
一眼レフのボディには、ストラップを取り付けるための「金具」(プラスチック製の場合もある)が、ボディの左右に設けられています。カメラの取扱い説明書には、いずれかのページを見れば、ほぼ必ずストラップの取り付け方についての説明が書いてあるので、手順に従って、「金具」にストラップの両端を取り付けます。ストラップには、表と裏があるので、間違えないように注意。ここで正しくストラップを装着しておかないと、携行中にカメラが抜け落ちてストラップを使っている意味をなさなくなることもあるので、ゆるまないよう確実に取り付け作業を行いましょう。ストラップ使用時の全長は調整できるので、実際にカメラを持ってみて、使いやすい長さに合わせてください。長さは、カメラを首にかける場合は短く、肩にかける場合は長めにすると使いやすくなります。また、カメラを2台同時に携行するときは、カメラがぶつからないように、それぞれストラップの長さを変えておくと良いでしょう。
携行するときは、ストラップを首、または肩にかけて使用します。ただし、首にかけられるのは、カメラボディに軽いレンズを付けているときだけ。重いレンズを付けているとき、ストラップを首にかけると、カメラが下を向いてしまって見た目がカッコ悪いだけでなく、重さで首を痛めてしまいます。また、ストラップを肩にかけるときは、必ず腕を通してからかけるようにしましょう。肩にストラップを乗せるだけの持ち方だと、少し動いただけでカメラが落下してしまうことがあります。
撮影するときは、ストラップを首にかけている場合なら、そのままカメラだけ持ち上げて使いますが、肩にかけている場合は、撮影時はそのままではカメラを操作しにくいので、ストラップを肩から腕に持ち変える必要があります。その場合、ストラップがレンズの前でブラブラすると邪魔になるので、右手首に巻きつけてから、カメラのグリップを握ります。こうすれば、万一、手が滑ってもカメラが落下してしまう危険を防止できます。
さらに、レンズを交換するときには、「命綱」として、ストラップを使用するのもおすすめ。たとえ、手が滑ったときにも、カメラ本体側はストラップが落下から守ってくれるので、レンズだけをキャッチするように意識しておけば、慌ててカメラ・レンズとも破損させてしまう危険を避けられます。
通常は、ストラップはカメラに付けっぱなしで構わないので、カメラバッグなどにもストラップを付けたまま収納します。ただし、突然、撮影中に雨にあったときなどで、ストラップが濡れてしまった場合は、ストラップだけ外して、カメラ本体とは別にしてバッグに収納したほうが、湿気対策の面では安心です。ストラップは、布製のものが多いので、雨にあったり、夏の炎天下などでびっしょりと汗をかくと、水分を吸収して湿気っぽくなってしまうことがあるのです。濡れたストラップは、十分に乾燥させてから、再びカメラに取り付けましょう。濡れたままのストラップを、カメラバッグに入れて放置すると、カビ発生の原因になります。
基本的にストラップは、ホコリが付いたら、柔らかい布などで拭く程度のケアをしておけば大丈夫です。あまり高価なものではないので、いたんだり汚れたりしたら、新しいストラップを購入して古いものと交換しましょう。
ストラップにはカメラメーカーの社名ロゴが入っているので、使用するカメラのメーカーと同じストラップを選びましょう。異なるメーカーのストラップでも装着することは可能ですが、カメラボディとストラップのロゴが違うと、見た目として珍妙な印象を与えます。
ストラップには、カラーバリエーションがあります。どれを選ぶかはお好みですが、フォーマルな場所で撮影する機会がある方には、スーツを着ているときでも色に違和感のない、黒系のストラップが似合うかと思います。なお、カメラ本体の色がブラックならどんな色のストラップでも似合いますが、シルバーボディには似合うストラップの色が限られてくるかもしれません。カメラを2台以上所有している、または友人が同じカメラを使っているなどの場合で、カメラをわかりやすく区別したい場合は、それぞれのカメラに違う色のストラップを付けておくと、手ごろな目印になるでしょう。
使っているカメラメーカーの製品で、気に入ったストラップが見当たらない場合は、特定カメラメーカーの社名ロゴが入っていない、写真用品メーカー製のストラップを選ぶこともできます。詳しくは、キタムラの店頭でお尋ねください。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。