写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.11.19
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
パーティーや式典の記録とか、仕事で使う企画書や報告書の資料写真などでしか、カメラを使ったことがないという方には、あまりピンとこないかもしれませんが、「カメラと写真」には、伝統的な「趣味」の一ジャンルという側面もあります。つまり、必要に迫られて写真を撮るのではなく、写真を撮ることそのものを楽しむ、一つの文化があるというわけです。今日の「カメラと写真」とは、撮影技術の向上をめざす難しいレッスンではなく、自分でカメラのシャッターを押して写真を撮ることで、日常生活をさらに充実させたり、知人・友人とのコミュニケーションを深めたり、芸術的な感性や知的好奇心を満足することができるような、楽しみの場を創り出すためのツール。デジタルカメラの普及によって、初心者が写真を楽しめるようになるまでの技術のハードルも、完全に解消されました。そんな新時代の「趣味」としての写真の楽しみ方を、この機会に改めてご提案したいと思います。今回は、シリーズ第1回として、カメラさえ持っていれば難しい専門知識は不要で楽しめる、「趣味の写真」の始め方についてお話しします。
写真を趣味として撮る場合、初心者の方は、次に挙げる3つのパターンのいずれかを選べば、今日からでも、簡単に「写真生活デビュー」を飾ることができるでしょう。
お正月や七五三、結婚式、そして家族旅行などに代表される「ハレの日」の記念写真だけでなく、普段の生活の中でも、ちょっといいことがあったとき、感動を体験したときなどに、その場面を思い出に残すために写真を撮ってみましょう。小さなお子様がいらっしゃるご家庭では、成長記録としての写真がたくさんあれば、いずれ良い記念になりますし、大人の方でも、日記帳にメモするような感覚で写真を撮ってアルバムを作ったり、インターネットのブログに書き込むといった楽しみがあります。「記念日」は、自分だけが決めた「サラダ記念日」のようなイメージでOK。気軽に日常生活の中にあるシーンにカメラを向けるだけで、どなたでも写真を趣味にできます。 (※「サラダ記念日」は、歌人・俵万智さんのヒット作となった短歌集。)
写真のほかにも何かの趣味を持っている方なら、「写真」を新しい趣味として加えることは非常に簡単です。スポーツ系なら写真を使って競技の記録を付けることができますし、芸術系なら立体作品の目録を作るために、写真を活用できます。特に趣味といっても思いつくことがない方でも、旅行が好きなら、旅にカメラを持って行って、目に止まったものを撮り続ければ、きっとすぐに写真好きにもなってしまうはずです。
作り方の手順や、できた料理を食べる前に記録する。
制作した作品が最も美しく見えるポジションから写真にとらえる。
魚拓を取る代わりに、写真で獲物を記録する。
防水タイプのカメラを使って海中を撮影し、あとで写真を使ってじっくり生物を観察。
動植物を採取する代わりに撮影する(国立公園内での動植物採取は禁止されています)
発見した野鳥を撮影し、後で詳しく調べる。デジタル一眼レフ+望遠レンズを有効活用。
長時間露光で、星を撮影すれば動きが線として見える。
リフォームなどの「使用前・使用後」を写真で比較する。
走ったルートでランドマークになるものを地図と写真に記録、バイクならツーリングにも。
作った衣服などを着て撮影し、ファッションショー感覚で楽しむ。
作物の成長を記録して、次に同じ作物を育てるときの参考にする。
飼い主だけに見せる面白い表情を撮影しておいて、ペット仲間と交流する。
新商品を発掘。株式投資の会社研究などに応用する資料として、写真を活用する。
気になったものを撮影して買い物の候補に。(商品を撮るときは店の人に一声かけるのがマナー)
写真よりも、「機械」としてのカメラに関心がある方に、おすすめしたい趣味のスタイル。最近のカメラは、性能が非常に高いので、搭載されていても使ったことがないという機能も結構たくさんあります。そんな機能を探して、効果のほどをいろいろと試してみるのも、一つの面白い趣味になるかもしれません。また、マニュアル露出の設定を「勘」だけで正確に当てたり、手ブレ補正に頼らないでブレを止める限界のシャッター速度に挑戦したりといった「遊び」も趣味にできます。あまりメカに興味がない方でも、新しいカメラ、特に一眼レフを買ったら、一度は搭載機能の動作を確認するためのテスト撮影をやっておけば、大切な写真を安心して撮影できますよ。メカに「はまる」と、自分で撮影用便利グッズなどを作ってみたくなるかも(?)。撮影性能はさておき、珍しいカメラを中古品から発掘するという楽しみ方も、このタイプの趣味に入るでしょう。
(次回に続く)
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。