写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2005.12.03
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
デジタル、フィルムの別なく、カメラは精密機械なので、扱い方が雑だと故障してしまうことがあります。新品で購入した場合、カメラには通例1年間のメーカー保証が付いていますが、これは常識的な使用方法のもとで、自然に発生した故障のみを想定したもの。万一、製造段階で不良箇所があったとしても、使用開始後に無料で修理できるというアフターサービスを提供するもので、保証があるからといって、買ってから1年間は雑に扱って良いということではありません。
故意や過失など、ユーザーの取扱い方の問題で故障した場合は、保証期間中であっても無料では修理できないことがあります。故障の修理は、該当部分や必要な補修の程度にもよりますが、実費で1万円以上になることも多く、もう一度新品を買った方が安く済むことさえあるのです。
そこで今回は、なるべく故障を避けるために、カメラに対して「してはいけないこと」をいくつかリストアップしてみました。
カメラを携行する際、建物の柱や壁などにぶつけないように注意しましょう。デジタルカメラの場合、歯車などのメカは少ないので、軽く触る程度にぶつけたくらいでは、中身まで大きなダメージを受けることはありませんが、外装にはキズが付いてしまいます。特に一眼レフタイプは、ファインダーやレンズなど突起部分が多いので、コンパクトタイプよりも、障害物にぶつかりやすいので要注意。なお、旅先などで、国宝や重要文化財のお寺のような場所を見学するときには、カメラだけでなく、文化財をぶつけて壊さないように、気を付けたいものです。
カメラを落下させると、地面に着地したときの衝撃で、内部部品まで損傷することがあります。レンズの場合、ピントリングが回らなくなったり、ピントがズレたりすることがあるので注意。衝撃で部品が脱落することもあります。プロ用の重い高級一眼レフは、丈夫な金属をボディに使用しているので、たとえぶつけたり落としたりしても、そう簡単には壊れないようにできていますが、小型軽量の普及タイプのカメラは、基本的には衝撃には弱いと思って、丁寧に扱ってください。なお、一眼レフの場合、サイズ・重量の大きなレンズを付けている状態でカメラが落下すると、多くの場合、レンズ側から着地してマウント部分に大きなダメージを受けます。
機械には、正常な動作が保証された温度範囲というものがあります。外部から熱を加えて、カメラ本体の温度が高くなると、撮影ができなくなることがあるので、カメラを使っていないとき、置いておく場所に注意しましょう。真夏の炎天下で直射日光の当たる場所にカメラを放置しないことはもちろん、たとえ冬場でも、暖房や調理器具のすぐ前にカメラを置くのは危険です。電車に乗るとき、カメラバッグを床に置いている方は、暖房の噴出し口がシートの下にないか、一度確かめてから置くと良いでしょう。
雪や氷に埋め尽くされたような、極端に寒い場所で撮影するときは、カメラの防寒にも気を配る必要があります。機械の動作そのものに問題がなくても、寒いところではバッテリーの消耗が非常に速くなることがあるので、特にバッテリー部分を冷やさないように工夫したり、予備のバッテリーを多めに用意するなど対策が必要です。
保管中はカメラがホコリをかぶらないように、カメラバッグや防湿保管庫に入れておきましょう。ホコリそのものでカメラが壊れるわけではありませんが、電気接点やダイヤル部分などにホコリが詰まると、撮影時に動作しにくくなることがあります。また、レンズにホコリが付くと、いかにカメラの性能が高画質でも、ピントが甘くなったり(「眠い」と表現することもある)、露出値が影響を受けて、写真の仕上がり画質が悪くなってしまう原因にもなりかねません。ホコリを放置するとカビに育つこともあるので、保管場所には注意が必要です。屋外で撮影すれば多少のホコリが付いてしまうことは当然ありますが、一日撮影した後は、柔らかい布などでホコリを拭い、しっかりメンテナンスしておきましょう。
(次回へ続きます)
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