写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2006.02.11
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
デジタルカメラを購入するとき、忘れず一緒に買わなくてはならないのが、データを保存するためのメモリーカード。フィルム用カメラなら、フィルムに相当するものですから、これがないとシャッターを切ることはできても写真は撮れません。内蔵メモリーがあるデジタルカメラであっても、キタムラなどのお店で写真プリントする場合、メモリーカードは必需品です。メモリーカードには、さまざまな種類がありますが、各機種ごとに使用できるタイプが決まっているので、製品仕様に合わせて適切なものを揃えてください。また、メモリーカードは同じタイプでも、保存できるデータ容量が異なるものがラインアップされています。通例、容量が大きいほうが、価格は高くなります。大半の場合、メモリーカードはカメラ本体とは別売りなので、撮影枚数と予算に合わせて最も適したカードを探してみてください。
一眼レフタイプで、最も採用例が多いメモリーカード。頭文字を取って、CFカードと略して呼ばれることもあります。かつてはコンパクト機でも採用例がありましたが、現在では事実上のデジタル一眼レフ専用カードとなっているようです。カードの端子がパソコンのPCカードと同じ仕様なので、アダプターを介してノートパソコンに直接接続できることも特徴です。厚さの違いでType1とType2がありますが、最近のデジタルカメラでは両方とも使用できるようです。512メガバイト~4ギガバイトの製品があり、撮影目的に応じて選ぶことができます。画像のデータ量が大きくなるRAWデータで撮影する場合は、4ギガのカードが必要になるかもしれませんが、主にJPEGデータで撮影し、画像はCD-Rにコピーして保存するのであれば、カメラ購入時には安価な512メガバイトのカードでも十分です。
コンパクトフラッシュと同じカードスロットで使用できる、ハードディスクタイプの記憶装置。ちなみに、コンパクトフラッシュは半導体メモリーです。デジタル一眼レフでは、マイクロドライブの使用にも対応した機種が多いようです。CFカードよりも低コストで、より大容量のデータを保存可能。現在は、6ギガバイトまでの製品が発売されています。有効1000万画素を超える高級デジタル一眼レフカメラの場合は、特に活用を検討する価値があります。
コンパクトデジタルカメラおよびズームレンズ一体型デジタルカメラで、最も普及しているタイプ。CFカードより小さいサイズで、小型カメラに向くメモリーカードです。普及モデルのデジタル一眼レフカメラには、CFカードではなくSDカードを採用している機種もあります。最も大容量の製品で2ギガバイトと、保存可能な画像の点数ではCFカードに及ばないため、有効画素数が比較的少ない低価格帯のデジタルカメラで採用される場合が多いようです。撮影枚数が少ない方は、128メガバイト~のカードを選ぶこともできます。SDカードは、もともとはMMCカードというタイプから発展したものなので、デジタルカメラのカタログには、MMCカード使用可と書かれているものもあります。デジタルカメラ以外の製品にも利用されているので、SDカード全体の流通量が増えればさらなる低価格化が実現し、より気軽に買えるようになることも期待されています。
ソニーのデジタルカメラで採用されている独自規格。棒状のスタイルから、メモリースティックと呼ばれています。最近発売されたデジタルカメラでは、メモリースティックの標準タイプを、同じ性能のまま小型化した、メモリースティックDuoが採用されています。また、2ギガバイトまでの大容量に対応できるメモリースティックPROという仕様も設定されています。詳しくは、ソニーのサイトをご覧ください。
メモリースティックDuoは、アダプターを介して標準仕様のメモリースティックスロットにも接続可能です。
オリンパスと富士フイルムのデジタルカメラで採用されているメモリーカード。サイズは、世界最小。現在は1ギガバイトまでの製品が発売中で、仕様としては8ギガバイトまでの大容量化が可能になっています。SDカードのスロットには入らないので、お間違いのないようにご注意ください。
5年ほど前に発売されていた、1世代前のデジタルカメラに採用例が多いメモリーカード。仕様的にデータ容量の上限が128メガバイトと低く、デジタルカメラの画素数の増大に対応しきれないので、現在では新機種には使用されていません。このタイプを採用していたオリンパスと富士フイルムも、最近の機種ではxDピクチャーカードに移行しています。カード開発元メーカーの市場撤退を示唆する報道もあり、将来的には入手しにくくなることも予想されるので、スマートメディアを使用するデジタルカメラをお持ちの方は、本体の買い替えも検討されることをおすすめします。
※この一覧にある写真の大きさは、各メモリーカードの、実際のサイズを反映しておりません。
外観がわかりやすいように、拡大した写真を使用しています。
現状では、デジタルカメラに採用されているメモリーカードは、各メーカーごとに勢力が分かれており、ユーザー側が好きなカードを選ぶことはできません。ただし、デジタル一眼レフの場合は、各メーカーともCFカードを採用した機種を発売しているので、CFカード採用機を選んでおけば、カメラ本体のメーカーを乗り換えてもカードは流用できます。SDカードタイプのデジタル一眼レフも、コンパクト機から容易に乗り換えることができます。
なお、それぞれのカード相互間には互換性がないので、ご購入の際はお間違えのないようにご注意ください。また、カードを使用する際は、デジタルカメラ本体の取扱い説明書を参照して、表と裏、および挿入方向を確認してから、スロットにセットしてください。
データ容量にもバリエーションがありますが、あまりたくさん写真を撮らないのに、必要以上に大きな容量のカードを選ぶと、購入予算が膨れ上がります。データ容量は、いずれのカードでも最小のものから2倍ずつ増えていくラインアップになっていることが多いので、メモリーの使用済み部分(データが入っている量)が上限に対して7~8割程度に収まるように撮影すれば、過不足なくメモリーカードを使うことができるでしょう。データ容量別の撮影可能枚数は、機種や撮影条件によって変化するので、デジタルカメラのカタログまたはメーカーのホームページを参照してください。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。